天体望遠鏡の作成と国立天文台ハワイ観測所との遠隔授業を実施しました

本校は、国立科学技術振興機構「中高生の科学研究実践活動推進プログラム」実施機関に選ばれ、15年度から3年間、国からの支援を受け、科学研究活動を実践しています。

今回、その活動の一環として和歌山大学と連携し、小惑星探査機「はやぶさ2」の軌道解析など「宇宙」をテーマにした活動を実施しました

2月12日(金)放課後に、和歌山大学教育学部・富田晃彦教授のご指導のもと、本校理科実験室で小型天体望遠鏡の作成を行いました。なかなかうまく作れず苦労する場面もありましたが、完成後にはみんなで窓から遠くの和歌山城を眺めたりして小型望遠鏡の使い方を練習しました。科学実験に使用する機器を実際に自分たちで作成することにより、その仕組みや原理についての理解を深められました。

翌13日(土)には和歌山信愛の理科実験室とハワイにある国立天文台ハワイ観測所をスカイプでつなぎ、現地の嘉数悠子先生の講義を受講しました。ハワイ島の標高4,200mの山頂にある「すばる望遠鏡」が明らかにした最新の宇宙についてのトピックスから科学研究者としてのプレゼンのコツまでテーマは多岐にわたり、理系女子にとって刺激に満ちた楽しい授業でした。
生徒たちからは活発に質問が飛び出し「ハワイの生活はどうですか?」、「今まで一番感動した研究結果はなんですか?」、「つい先日観測され大きな話題となった「重力波」について教えてください」など、予定時間をかなりオーバーしてしまうほど大いに盛り上がりました。研究者から直接最新の科学知識を学ぶことに加えて、女性科学研究者のキャリアについての理解も深められました。