絵を描くこと、詩を書くこと、そして音楽を作ること。こうした芸術における創作活動は、長らく「人間にしかできないもの」と考えられてきました。どれだけ機械が発達しても感情や魂のこもった表現だけは人間の領域だーーAIが浸透してきた昨今も、そんな漠然とした信頼、いや、最近ではそんな願いが私たち音楽に携わる者の心のどこかにある気がします。
さて、先日「Suno」というAI作曲アプリを使ってみました。テキストで指示をするだけで曲を生成してくれるツールの一つです。試しに「卒業式の日、親友との別れを歌ったバラードをギターの弾き語りで」とだけ入力してみました。所要時間30秒。
(自分で歌詞を作詞して、それに曲をつけてもらうこともできます!)
出来上がった曲を再生してみると、なんとも素敵な女性ボーカル、しっとりしたギター伴奏に胸に染み入るメロディー。「え、ちょっといいやん…」と聴き入ってしまいました。(歌詞の日本語がたまにおかしいのはご愛敬)
Sunoには人気クリエイターというものも存在するようで「一体どうやってオリジナリティを出すの?」と思い調べてみると、曲の構成を細かくタグで指定したり、雰囲気や言葉を絶妙に選んだり…作曲そのものというよりAIとのコミュニケーション能力の高さが問われる世界のようです。
果たしてこれは作曲なのか、感動とは何なのか。
哲学的な問いを胸に、今日もSunoをポチポチしています。