朝ドラ 風、薫る 藤原麻衣

今期の朝ドラ「風、薫る」を見ていますか。
私はyahooのトピックスに出てくるあらすじを追って見たつもりになっています。

「風、薫る」は看護師の物語ですが、今週のテーマに看護師を目指す、あるいは迷っている人にはぜひ考えてみてほしいものがあったので紹介します。

ドラマに登場する看護学生の一人である「ゆき」は、担当した患者の死をきっかけに「看護婦は人を助けるだけでなく、見送る仕事でもある」ことに気づきます。また、看護学生たちの指導教官も、「看護の仕事は、人を助けたいと願い、勉強や訓練を重ねるのに、これから先、助けられない瞬間はもっと訪れます」と生徒たちに伝えます。

私は、看護師になりたいという生徒に「看護師は快復の見込みがない人とも関わっていかなければならない。人の死を受け止められる?」と聞くことがあるのですが、今回のエピソードはまさにドンピシャの話でした。
最終的に、「ゆき」は「私は人の生き死にに関わる仕事ができる人間じゃない」として看護師にならない選択をするのですが、みなさんはどうでしょうか。
人の役に立ちたい、人を助けたいという思いで看護師を志望するみなさんには、ぜひ「死を受け止められるか」を考えてみてほしいです。そして同時に、ほかにも人の役に立てる、人を助けられる仕事はないかしら、と考えてみてほしいです。

ここからは、看護師を目指す人以外にも通じる話です。
ドラマで「ゆき」を演じる中井友望さんはインタビューで、「ナイチンゲールへの憧れ一本で、通っていた女学校から看護婦養成所に転入することまでをやってのけるのはゆきの強さだと感じています。どんな仕事でも憧れや理想は絶対に付きまといますが、それを強く持っているからこそゆきはこの先、現実とのギャップに苦しむことになります。看護の仕事に限らず、どんな仕事もそのようなことはあると思うので、仕事をしているすべての視聴者の皆さんに共感してもらえるよう、苦悩を表現できたらと思っています」と仰っています。
「憧れや理想と現実とのギャップに苦しむ」のは何も仕事をしている人だけではありません。皆さんの中にも「こんなはずじゃない」と悩んでいる人はいるのではないでしょうか。
「ゆき」が理想と現実のギャップに苦しんだ末に「看護師にはならない」と決めたように、皆さんも悩んで悩んで、自分なりの答えを出してほしいと思います。