韓流小説     峯尾直美

ここ数年第3次韓流ブームが起こっているといわれています。特に女性は
韓国の音楽やドラマだけでなく、コスメやファッション、グルメにも
アンテナを伸ばしているようです。
文学の世界でも韓流ブームはきているのか… 最近は書店でも韓国小説が
目に付くようになりました。そこでちょっと話題作2冊をご紹介します。

『82年生まれ、キム・ジヨン』

韓国で140万部を突破し社会現象を巻き起こした大ベストセラー小説。映画化され、現在日本でも全国ロードショー中!

ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかのようなキム・ジヨン。誕生、学生時代、受験、就職、結婚、育児…。
彼女の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかる困難と差別を描く。国会議員が文在寅大統領の就任記念に「女性が平等な夢を見ることができる世界を作ってほしい」とプレゼント。韓国で社会現象にまで発展した1冊は台湾でもベストセラーとなり22カ国で翻訳決定。本書はもはや一つの【事件】だ。

信愛図書室でも只今貸出中です。

 

『アーモンド』

2020年本屋大賞翻訳小説部門第1位!13ヵ国で翻訳された話題作。

扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生ユンジェ。彼は十五歳の誕生日に目の前で祖母と母が通り魔に襲われた時も、無表情でその光景を見つめているだけだった。そんなとき現れたある少年との出会いがユンジェの人生を大きく変えていく。
怪物と呼ばれた少年たちが愛によって変わるまでの「涙を流さずにはいられない」感動と希望の成長物語。

信愛でも次回の新刊書で貸出できるようになりますのでお楽しみに!