故郷に戻って  山路

みなさん,こんにちは。
4月に着任しました,山路です。担当教科は理科です。
この情勢なので,大多数の人は「顔もわからんし,誰やねん」と思っていることでしょう。
ですから,軽く自己紹介と最近思うことを述べようと思います。

僕は和歌山市の出身で,高校までは市内にいました。その後,大学・就職と11年ほど地元を離れて生活していました。大学にも前任校にも,さまざまな地方から人が来ており,たくさんの出会いがありました。和歌山に残っていれば決して出会うことのなかった人たちです。一人暮らしも気ままで快適でした。この情勢ですから,前任校できちんと退任式ができなかったことを少し寂しく感じています。
そう思ってはいたものの,地元に戻ってくると,慣れ親しんだ風景・人・言葉に囲まれますので,落ち着きます。やはり地元はいいな,と思うばかりです。

みなさんの中にも,地元が好き,という人は大勢いると思います。ですから,今後も地元に根付いて活躍していくことを望んでいる人もいるでしょう。その気持ちはとても大切なものです。しかし,そう思えばこそ,一度地元を離れ,多くの人と出会える環境に飛び立ってほしいのです。井の中の蛙で終わってはいけません。広い世界に行って,多くの人から刺激を受け,そのまま自由を満喫するもよし,やはり故郷に帰るのもよし。今の環境しか知らないまま,将来を決めないでくださいね。そして,将来の選択肢を減らさないために,いま勉学に取り組みましょう。外の世界で活躍できるけれども故郷のために残る,そういう前向きな残り方をしてほしいな,と願っています。