iPadを使用した授業展開の一例   山本茂樹

本日、高校1学年D組にて数学科の森川先生によるiPadを使用した授業が行われました。
以下に、どのような授業が展開されたかを書きます。
なお、内容は数学Ⅰの平均値、中央値の単元です。

使用するアプリは「ロイロノート」と言います。
前提条件として、生徒一人ひとりがiPadを持っています。今回は学校のiPadを使用しています。また、黒板にはプロジェクター・スクリーンが常設されており、それらを電子黒板として使用することも可能です。

教員はプリントを前から順番に回していく必要はありません。クラウド上にあるプリントを、生徒がダウンロードして使用します。鉛筆も必要ありません。iPadの画面に直接書き込んでいくことができます。
提出のために、列の後ろの人が立ってプリントを集めることも必要ありません。クラウド上の提出BOXにドラッグして放り込むだけです。教員は、全員の答案を一斉に並べて見ることができますし、どれか一つを拡大してみんなに見せることもできます。

また、誰が提出済みか未提出かは一目瞭然です。場合によっては、できていない人のところに行って、直接指導するということが可能でしょう。

私も、世界史の授業では教科書を生徒に読ませて、その内容に関する発問の答えをプリントに書き込ませているのですが、それがとてもシステマティックに簡単にできるな、と思いました。どの生徒が書けているか書けていないかが、一目瞭然だからです。自分でも使いこなせるようになるためには、iPadを個人的に買った方がいいかもしれないと思いました。どちらかというと私はMicroSoft派だったのですが……。新しいSurfaceも欲しいなあと思っているところなので、ちょっと考えます。

今夜は「バルス祭り」

今夜は「バルス祭り」ですね。
ほー、そんな祭りがあるのかと思われたあなたは、まだまだサブカルへのご理解が足りないですよ。
分かる人には分かるこの「バルス祭り」、いつ行われるのかと言いますと、金曜ロードSHOW!『天空の城ラピュタ』が放送される日の夜午後11時前後なのです。まだまだ謎解きのような感じで、頭に疑問符がついておられる方が多いでしょう。順をおって説明いたします。

まず「バルス」とは何か、ということですが、『天空の城ラピュタ』で唱えられる「滅びの呪文」のことです。ムスカという悪党(とても分かりやすい勧善懲悪ストーリーです)が空飛ぶ要塞ラピュタの科学力を悪用しようとしたため、ラピュタの正統な王位継承者である少女シータが、少年パズーとともに「バルス」と唱えます。その呪文によりラピュタは崩壊を始め、シータとパズーは世界をラピュタの脅威から救ったのでした。
ちなみに、初期の宮﨑駿作品の思想は「自然VS人間」であり、作中で人間の作ったものに依存したムスカは死に(直接の描写はない。有名な「目が目が」シーンのみ)、シータとパズーは木の根につかまって助かります。象徴的な作品です。

「バルス」についてはお分かりいただけたかと思いますが、「祭り」がまだピンときませんね。実はこの作品が放送されるたびに、リアル視聴をしている人たちが、「バルス」の瞬間に合わせてTwitterで「バルス」とつぶやくのです。それが社会現象ともなっていることから、「バルス祭り」と呼ばれることになりました。

何だたかだかアニメの話じゃないか、と侮ることなかれ。2011年12月9日の放映時は、1秒間のツイート数(TPS)が25088TPSとなり、当時の世界記録を達成いたしました。しかし、これはまだ序章に過ぎなかったのです。2013年1月1日に「あけおめ」ツイート(33388TPS)に世界記録を塗り替えられてしまいましたが、同年8月2日の放映時には、143199TPSという驚異的なツイート数を記録し、世界記録を更新しました!(現在も世界記録であるかは寡聞にして不明)
なお、2016年1月15日の放送では約55000TPSと記録が大幅にダウンしており、昨今のテレビ界の視聴率低迷とTwitter人気の翳り(個人的感想です)から今回の放送での世界新記録の樹立は困難と思われます。

1986年に公開されたこの映画、いまだに根強い人気を誇っています。胸が熱くなる感動的な映画です。人間にとって大切なことを教えてくれる映画です。信愛生のみなさんも、勉強の手をとめて一度見てみてはいかがでしょうか。

鳥人間コンテストに卒業生が出場!

昨日、日本テレビ系列(関西では読売テレビ)にて「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2019」に本校の卒業生が出場いたしました!

滑空機部門の「上智大学 Flying Turkeys」チームです。残念ながら私は帰宅が遅くなってしまい、見ることができなかったのですが、録画されている方はぜひご覧になってください。

私が見たのはもう最後の方で、人力プロペラ機部門の放送でした。「BIRDMAN HOUSE 伊賀」というチームが、何と60キロメートルの飛行に成功したのです。60キロメートルというと、番組中では成田空港から東京までと紹介されていました。本校から直線距離で大阪市くらいの距離です。4時間くらいはかかっていたみたいですが、人力のみでそれだけ飛行するというのは、驚異的ですね。

私が子供のころにこの番組を見た記憶では、琵琶湖上の離陸地点からすぐに湖面に落下したものが割と多かったように思います。もちろん、部門が違うと思うので、一概に比べることはできませんが、各団体とも工夫を凝らして航空工学の粋を極めた機体の作成に成功しているようです。

それにしても、卒業生の活躍を直接見れなかったのは残念です。ご覧になった方は、ぜひ感想を教えていただきたいと思います。

本日は埴輪の日?

本日は8月28日です。何の日だろう、と適当に考えていると、何となく思いついたのが埴輪(はにわ)です。きっと埴輪の日に違いない、と思いました。

そこで、早速調べてみました。すると、案の定、千葉県山武郡芝山町の芝山古墳・はにわ博物館が本日を「はにわの日」に定めているようです。安直!と思いましたが、予想通りですね。

ところが、もう少し調べてみると、大阪府高槻市が8月20日を「ハニワの日」と定めていることが分かりました。8=ハ、2=ニ、0=輪で、「ハニワの日」ですね。一般社団法人日本記念日協会のホームページを見てもどちらもまだ正式に登録されてはいないようですので、今のところどちらも勝手に名乗っている、ということもできますが、石川県埋蔵文化財センターでは高槻市と同じ8月20日を「はにわの日」としている他、東京都文京区のアートスペース谷中ジンジャーでも『【8月20日はハニワの日】ハニワ! 埴輪! はにわ! づくり体験ワークショップ』と題するイベントを開催したことがあるなど、どちらかと言えば高槻市が提唱する8月20日を「埴輪の日」としているところが多いようです。

ところで、2019年7月6日の第43回世界遺産委員会で、堺市を中心とする「百舌鳥・古市古墳群」が正式に世界文化遺産に登録されました。それを受けて、現在、堺市博物館では、特別展「百舌鳥古墳群~巨大墓の時代~」(9月23日(月)まで開催)が行われているようです。そこでは、二重口縁壺形埴輪(箸墓古墳・宮内庁管理)や円筒埴輪(赤山古墳・堺市文化財課管理)などを見ることができるとのことです。我々のイメージでは埴輪はボーっと口を開けた人型のものを想像しますが、埴輪のバリエーションは多岐にわたっています。

機会があれば、ぜひ行ってみたいとおもいます。

「高畑勲展」に行ってきました!

本来昨日アップすべきところでしたが、1日遅れとなってしまいました。申し訳ありません。

この夏休み期間を利用いたしまして、東京国立近代美術館で行われている「高畑勲展」に行ってきました!
みなさんは、高畑勲というアニメーターの方をご存知でしょうか。スタジオジブリの二大巨頭の一人、宮崎駿の盟友、と言われる方です。ちょうど夏休み期間中でもあり、金曜ロードSHOW!が3週連続ジブリ祭りをやっておりますので、ジブリアニメに接する機会も増えております。8月16日が『千と千尋の神隠し』、23日が『崖の上のポニョ』、そして今週の30日が『天空の城ラピュタ』というラインアップです。しかしこれらはすべて、宮崎駿監督作品であり、高畑勲作品ではありません(ただし、『天空の城ラピュタ』には製作(プロデューサー)として参加)。高畑勲監督作品と言えば、『火垂るの墓』や『平成狸合戦ぽんぽこ』、『かぐや姫の物語』などが有名です。

ところが、意外な作品の監督なども務めているのです。
まずは、『じゃりン子チエ』(1981)。大阪の下町を舞台に、小学生の女の子がたくましく生きていく姿を描いた人気漫画作品の映画化です。ジブリと言えば、宮崎作品に見られるファンタジーのイメージが強いですが、かなりディープなリアリズムのある作品です。

それから、『アルプスの少女ハイジ』(1974)です。これは監督ではなく演出ですが、実際には高畑勲が主導した作品です。ちなみに宮﨑駿は場面設定・画面構成で参加、小田部羊一がキャラクターデザイン・作画監督を務めておられます。小田部羊一は、現在NHKで放送中の朝の連続テレビ小説『なつぞら』でアニメーション時代考証、イラスト制作を行っておられます。余談ですが、中川大志演じる坂場一久(いっきゅうさん)は、高畑勲がモデルになっていると思われます(同じ東大卒)。本日放送分では「キックジャガー」というアニメをやっているという話になっておりましたが、言うまでもなくモデルは「タイガーマスク」です。
どんどん話がそれてしまいましたが、高畑勲は『ハイジ』に関しても徹底したリアリズムを追求しました。何と、アニメの世界では考えられないロケハン(現地調査)を行っているのです。ですから、アルプスの大自然が説得力を持ってアニメの世界で描かれているわけです。この『ハイジ』という作品、ヒーロー物が主流であったアニメ界において、それまでのアニメとは違い徹底して日常生活を描きました。これも、斬新な手法だったわけです。これは下手をすると単調でつまらない作品になってしまう可能性もはらんでいましたが、ロケハン等でリアリズムを追求した結果、アニメでありながら「嘘」のない「本物」を子供達に見せることができました。結果、『ハイジ』は現在でも語り継がれている人気アニメとなったのです(ただ、『ハイジ』が人気となった理由に関しては、やはり宮崎駿の存在は無視できないと思われます。キャラクターの動きや表情、画面の切り口には宮﨑駿の思想が大きく反映されています)。

「絵を描かないアニメーター」とも言われる高畑勲ですが、彼がアニメの世界で徹底して追求したのがリアリズムであったことから、次第に宮崎駿とは袂を分かつことになったようです。アニメ作品に対する根本的な精神が違うということでしょう。

そんな高畑勲ですが、晩年はアニメという技法そのものに対する挑戦をつづけました。従来アニメというものは、背景画の上にセル画をのせて動かしていきます。ですから、動く部分と動かない部分のタッチや色合い(絵具そのものが違う)が異なっていました。しかし、高畑勲はそのような違和感をなくすとともに、アニメでよくあるようなキレイな絵ではなく、スケッチのように手で描いた絵が動くような作品を追求していったのです。
その完成作品が、『かぐや姫の物語』でした。輪郭線をなくしわざと塗り忘れなどをつくることで、手描きのようなやわらかいタッチを実現しました。それゆえ、この作品はハリウッドでも高く評価されました。第87回アカデミー賞の長編アニメ映画賞にノミネートされたぐらいです(残念ながら『ベイマックス』に敗れ受賞は逃す)。

そのような高畑勲の軌跡が分かる「高畑勲展」、10月6日(日)まで東京国立近代美術館にて開催されています。ぜひぜひ、見に行ってください。私もDVDを借りて作品を見ようと思います!

特別展「三国志」に行ってきました!

個人的なお話で恐縮ですが、夏休み中に東京国立博物館で行われている特別展「三国志」に行ってきました!
和歌山では、ここ数日猛暑もかなり和らいできていますが、夏休み中の東京はまさに酷暑! 駅から博物館までの道のりだけで熱中症になるのではないかと心配になります。しかも、早めに並ぼうと思い、9時半開館のところを8時半に着いたのですが、早くも並んでいる方々が! みなさんの三国志にかける情熱が伝わってきます。
待つこと30分、ようやく博物館の係の方が登場です。チケット売り場の準備や行列の整理を始められます。こちらは、ただひたすら指示に従って黙々と待つだけです。
9時20分、行列は敷地内へと誘導されます。1列になったり、4列になったりしてちょっとずつ前進します。日陰のない炎天下で待たされる時間もありました。日陰と日向で体感的には5度くらい温度が違うように思いました。日向にいる間は、わずかな時間でもじりじりと焦げつくようです。
9時27分ごろ、特別展会場の平成館の前に到着です。入口は閉まっていますが、ガラスのドア越しに職員の方がスタンバイされているのが見えます。いよいよか、と期待に胸がふくらみます。
9時30分、ついに入館です。何と、会場には一番乗りすることができました。

一番最初のメイン展示品として目立つのが、青銅製の関羽像です。ぱっと見た感じでは石像?と勘違いしてしまうような質感です。座像なのですが、高さは172センチメートルもあります。立ったら、180センチは優に超える大きさでしょう。等身大の関羽の迫力に、目が釘付けになります。

なお、この特別展の珍しいところは展示品の撮影が可能なことです。普通は劣化等の心配や大人の事情等があり、撮影禁止のところが多いのですが、今回は撮影することができました。カメラを準備していなかったので、スマホで撮影しましたが、やはり迫力が伝わらないですね。

これ以外にも、一級文物、つまり中国における国宝が次から次へと登場し、三国志ファン、考古学ファンの心を魅了します。挙げていくとキリがありませんので、ここでは割愛しますが、相当珍しいものが並んでいます。中でも、三国志最大の英雄である曹操のお墓から出土したものは、往時の曹操の人柄を偲ばせてくれるものでした。

東京国立博物館での展示は、あと3週間、9月16日(月・祝)までとなります。
10月1日(火)からは、場所を九州国立博物館へと変えて、2020年の1月5日(日)まで展示が行われます。三国志ファンなら必見!の特別展「三国志」、ぜひみなさんも見に行かれてはいかがでしょうか。

二学期の授業スタート!

本日から二学期の授業がスタートしました。
夏休み中に遅寝遅起きの習慣がついてしまっていた生徒のみなさんは、もしかすると朝起きるのも一苦労、授業中も寝ぼけ眼で聞いている、ということもあるかもしれませんね。

しかし、生徒のみなさんは本当によくやってくれています。
実は本日、中学入試の受験希望の方をご案内していたのですが、授業中のみなさんの様子を見て感心しておられました。確かに、夏休みボケなどまったく感じさせず、みなさんしっかりと集中していたように思います。そういうことが当たり前のようにできる、さすが信愛生です。

まだまだ暑い日がつづくので、体調も崩しがちです。気を付けて、しっかりと頑張ってください。

二学期のスタートです!   山本茂樹

新着記事でもアップさせていただきましたが、本日、2学期が始まりました。

夏休みというものは、おそらくみなさんにとって、とても魅力的な期間ですよね。
家族旅行、おばあちゃんの家への帰省(なぜかおじいちゃんの家とはあまり言わない)、花火大会、夏祭り、キャンプなど、楽しいイベントがいっぱいです。きっと生徒のみなさんも、夏休みが永遠に続いて欲しい!と思っていたに違いありません。
しかし、時間というのは無情なものです。夏休みというものは、終わってしまうのですね。

そして、今日から新学期です。
しかしみなさん、悲観的になる必要はありません。
夏休みは終わってしまいましたが、終わったからこそ、夏休みの間に成長した自分というものを、学校で友達とお互いに確認しあうことができるのです。夏休み前は分からなかった数学が分かるようになっている、何事も前向きにとらえられるようになった、自分の身の回りのことは自分でできるようになった、などなど、とにかく何かしらの成長をしているはずです。単純に日焼けしただけ、というのもあるかもしれませんが、それも暑いなかで何かを頑張っていた証拠です。必ず、成長しています。

さあ、その成長をバネとして、2学期をしっかりと過ごしていきましょう! よく校長先生は2学期を「実りの学期」とおっしゃいます。2学期の終わりに、その実りが実感できるように、日々の生活を送って欲しいと思います。