ニッポンクリッポン

この言葉、響きが面白くて気に入りました。何だか分かりますか。クリッポン(英語表記はclip-on)はピンで留めるという意味ですが、何をピンで留めたのでしょうか。

ヒントはニュージーランドのオークランドにあります。そこには1959年に北に行く4車線の橋が開通しましたが、あまりにも交通量が多く、頻繁に渋滞が発生しました。この事態を深刻に受け止めたニュージーランド政府は、車線を増やすことを決断。ただし、この工事はとても高い技術が必要とされたので、世界中に助けを求めたところ、手を挙げたのが石川島播磨重工という日本の会社でした。日本でせっせと橋を建設してはニュージーランドまで船で運び、両側からつなげ合わせるというあざやかなクリップ留めの技術で橋は8車線に増え、交通渋滞は緩和されました。

以上、この夏私が研修でニュージーランドを訪れたとき、実際その橋を渡りながらバスの中でガイドのケイコさんから聞いた話でした。