日本で初めて望遠鏡を作った人 佐藤佳子

こんにちは。突然ですが、日本で初めて望遠鏡を作った人を知っていますか?

それは江戸時代の大阪府貝塚市出身の岩橋善兵衛さんです。

この夏休みを利用して岩橋善兵衛さんを顕彰して作られた「貝塚市立善兵衛ランド」に行ってきました。天文台が併設されていて、昼間でも天気がよければ「太陽のプロミネンス」や「金星」などを見せてもらうことができます!(もちろん夜も観測させてもらえます。)

善兵衛ランドの望遠鏡

善兵衛さんが作った望遠鏡も展示されています。漆塗りで金箔で装飾されていて大変立派なものでした。善兵衛さんは独学で研究して日本で初めて望遠鏡をつくりました。その性能は大変優秀で、日本地図を初めて作った伊能忠敬も善兵衛さんの作った望遠鏡で測量し、日本地図を作ったのだそうです。

善兵衛さんと望遠鏡

さて、8月22日に和歌山信愛高校理系クラスの生徒と国立天文台ハワイ観測所とで遠隔交流授業を行いました。(詳細は「和歌山信愛サイエンスラボ」に掲載されていますのでご覧ください。)国立天文台ハワイ観測所には世界最大級の望遠鏡「すばる望遠鏡」があり、多くの研究成果をあげています。善兵衛さんが独学で作った望遠鏡からはじまり、現在世界最大級の望遠鏡が日本でできるまでの歴史を思うとちょっと感動しました。

「貝塚市立善兵衛ランド」は和歌山市内から車で40分程度で行くことができます。興味のある人は是非一度訪れてみてください(見学無料です!)

善兵衛さんがつくった漆塗りの望遠鏡