大村 寛之

今年度も終わりが近づいてきました。
振り返ってみるとこの1年は色々なことがあったなぁと思います。良いことも嫌なことも色んなことがあった1年でした。

しかし、今年度は自分自身を後々振り返った時、転機となった1年だったと思える日が必ず来ると思う1年だったと確信しています。和歌山市役所さんと連携した「まちなか再生計画with信愛生」、現在進行中のキクロン株式会社さんとの台所用スポンジ新製品開発「シンクロン☆プロジェクト」など、今までの自分の中で思っていた教員の枠を半歩踏み出しチャレンジした経験は財産となっています。結果的に上手くはいきませんでしたが、浅田真央さんのCMでご存じ、住友生命の「YOUNG JAPAN ACTION」にこっそり応募したことなども、今となっては懐かしい思い出です。

そんな日々の中で最も貴重だったと感じるのは「人との出会い」です。「信愛生と社会とをつなげる」企画の実現のために、今年度は今までの教員生活の中では考えられないほど多くの方とお会いしました。本質的にはかなりの人見知りなので、自分にとってはなかなか難しいところもありましたが、でもそんな中で感じたのは、やはり世間で活躍されている方、立派な方というのは「後進に対して非常に温かい」ということ。おそらく、現在の場所にたどり着くまでに、その方自身もご苦労し、誰かの力を借りて今があると感じていらっしゃるのでしょう。普通では考えられないような温かさに何度も触れることができました。

にも関わらず、翻って私自身を見てみると何とちっぽけなこと。まだまだ浅学で人に語れるものなどないですが、それでも自らの後進に対する意識となるとただただ反省するばかり…。ですから、これからは自分なりの後進への温かさというものを模索することで、その方々に対して私なりに恩返ししていきたいと考えています。

さて、明日からは高校生が学年末試験。また、国公立大学の前期試験の発表も少しずつ始まります。年度末と言うことで、今年度を振り返ってしまいましたが、まだまだ感傷に浸るのは早かったかも知れません。