がんばれ「ゆめちから」&受験生

2013 . 1. 24 馬場 吉久

科学部では屋上で小麦を栽培しています。「ゆめちから」という超強力(きょうりき)小麦です。「ゆめちから」は、新しく改良されてできたグルテンを多く生じる小麦ですが、栽培方法が確定していません。その栽培研究プログラム(主に施肥(せひ)方法を研究)に応募し、第2期(2013年度)の研究校に任命されました。10月13日に大阪府立生野高等学校で、今回任命された近畿の3校が集まって、任命式と「ゆめちから」を使ったパン作り教室がありました。パン作りの大変さと、「ゆめちから」のおいしさを実感しました。

11月12日に播種(はしゅ)教室があり、「研究活動」の意味を理解し、施肥計画を立てました。部員は真剣にディスカッションし、播種と計画どうりの施肥を行い、最後に記念撮影。

播種から十日後から発芽が始まり、二週間後の11月26日、すべてのプランターの発芽率が80%を超えたため、この日を発芽日に設定しました。部員は発芽後、ほぼ毎日屋上に様子を見に行き、「ゆめちから」にモーツアルトを聞かせています。

1月になり、目に見えた変化はありませんが、徐々に大きくなっていくのがわかります。  葉は10枚ぐらい、長いものでは10cmを超えるものも出てきました。大きくそだて「ゆめちから」。

1月16、17日は和歌山大学に大学入試センター試験を受ける高3生の激励に行きました。小雪のちらつく寒い二日間でした。

新(あらた)しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)

大伴家持       『万葉集』 巻二〇・四五一六

万葉集最後の歌です。今年は受験生に吉事が降り積りますように。