堀江 剛

いつもは自動車通勤なのですが、今日は電車で来ました。電車の窓から見える月と金星がとてもきれいでした。夜が明けると星座の星は見えなくなりますが、月と金星はしっかりと輝いています。今日の月は南の空にあって、下弦の月より少し欠けていました。金星は東の空で、他の星が消えたあとも、たった一つだけ明るく輝く星として頑張っています。電車の中で読書をしていたのですが、少し読んでは空を見て金星をみつけて安心し、また本の続きを読んでは、少しすると、金星のことが気になってまた空を見る、ということを何度もくり返してしまいました。和歌山駅に着くころには、空は一段と明るくなって、一度見失った金星を再び発見するのはなかなか困難でしたが、かといってあきらめるのはくやしくて、意地になって探してしまいました。おかげで、「7時になっても金星はまだ見える!」ということを自分の目で確認することができました。今朝の空では、金星は東、月は南、と両者はとても離れていましたが、同じ時刻に見える月の位置は、日ごとに東へ東へとずれていきます。明日から数日間、月が金星に接近していくようすを継続観察してみると面白いと思います。月が金星に最接近するころ,月はどんな形になっているのでしょうか? それを見るのも楽しみです。ぜひ自分の目でたしかめてみてください。たぶん、朝6時半頃がベストです。5時だと金星はまだ出ていないかもしれません。