藤原 麻衣 先生

毎日暑い日が続いています。昨日、バレーボール部とバスケット部の部活を見学していると、水分補給をする場面がありました。
熱気の籠もる体育館の中全力で動いている運動部の生徒はもちろん、屋内でいることの多い私たちも、エアコンや扇風機などで空調を整えるとともに、水分を取り、熱中症等にかからないように、注意したいですね。

さて、四月以来学級文庫がなかったわがクラスのために、先日ようやく文庫本を持ってきました。自宅の本棚にあったものを持ってきたのですが、もうずいぶん前に読んだものもあり、改めて読んでみると「ああ、ドラマを見て原作が欲しくなったんだよなあ」とか、「やっぱりこの主人公には共感できないなあ」など、当時の思い出がよみがえり、懐かしくなりました。
本棚の前で「これ好き!」だとか、「読んだことある」だとか言っている姿や、本棚の本を読んでいる生徒を見ると、読書は月日や年代を超えるなと思います。

小説と言えば、先日行われた進研模試に内海隆一郎氏の「パズルのかけら」が問題として採用されていました。彼の作品は「ハートウォーミング」だと言われますが、読み終えた後、心地よい満足感・充実感がある作品でした。そういえば、私は高校時代、問題集だったか模試だったかの問題で藤沢周平や絲山秋子に出会い、問題を解き終えたあとも、物語の続きが気になっていました。
試験中に作品を楽しむような余裕はないかもしれませんが、復習し終えた後、もう一度読んでみてはどうでしょうか。そして「おもしろい」と思ったら、文庫本を買ってみたり、借りてみてはどうでしょうか。(問題集や模試の問題の出典は、解答に書かれていることが多いです。)
そうして読書への興味・関心が高まってくれるとうれしいなと思います。

長くなりましたが最後に、1955年の読書週間の言葉を紹介します。

「読書は人をつくる」

どんな本を読んで、どんな「わたし」を作りますか?