最終日の朝、2日間の疲れもあって、とっても眠そうな生徒たちでしたが、眠い目を擦りながらみんな遅れず朝食会場に集合できました。昨夜は1泊目とは異なり、5〜6人の大きな和室だったため、就寝点呼ギリギリまでおしゃべりが尽きなかったり、カードゲームで盛り上がったのだそう。朝食は平戸で取れるアゴ出汁を使った料理が並び、贅沢な食事をいただきました。アゴ出汁の味付けのりや、明太子、お味噌汁が本当においしく、何度もご飯のおかわりに立つ生徒も大勢いました。
お世話になった宿を出て、バスに荷物を預け、今日は徒歩で出発です。朝の少し冷たく心地よい風を感じながら平戸瀬戸の海沿いを歩くうちに、白壁の洋風の建物が見えて来ました。本日最初の研修場所、オランダ商館です。平戸とオランダの貿易の歴史を伝える資料館で、外観や構造はオランダ風、屋根などの一部は日本の建築技術が使われた、和洋折衷の建物です。ガイドさんのお話を熱心に聞きながら、当時の外交を学びました。


次に訪問した平戸ザビエル記念教会は、左右非対称な外観のモスグリーンの教会です。宣教師フランシスコザビエルが布教活動を始めて以来、迫害や潜伏といった激動の歴史を辿った当時のキリシタンの信仰について学びました。



幸橋という素敵な名前の橋でクラス写真も撮りました!
そして平戸交流市場でバスに乗車し、いよいよ帰路につきます。生徒たちはこの期間で、長崎の歴史、文化や公共の場でのマナー、仲間とのコミュニケーションなど、多くを学びました。たくさんの方のお世話になり、旅先での人の温かさに感動し、たくさんの良い思い出と、少しの名残惜しさを胸に長崎を離れ、バスは佐賀県を超えて博多駅へ。
みんなの協力のおかげで行程がスムーズに進み、博多駅でも少し自由行動の時間ができました。そして新幹線で新大阪に到着し、このあとは日根野駅、和歌山駅でそれぞれ降車予定です。長く楽しみにしていた長崎への旅も、始まってみればあっという間の3日間でした。楽しかった研修が終わってしまう寂しさも、帰りを待ってくださっているご家族に会う楽しみも、お家に帰って感じる安心感も、全て旅の醍醐味だと思います。どうか帰宅後はご家族に感謝を伝え、いろんなお話をしてください。そして明日はしっかりと体を休めて体力を戻し、金曜の朝は元気に登校してくれるのを待っていますね!お疲れ様でした。最後に、この研修のために荷物の準備や送り迎え、気持ちのケアなど、保護者の方には様々な面でご協力をいただき、本当にありがとうございました。