3月11日（月）の午後、「キャリア探究」の特別講演を実施しました。
今年度は、「シンクタンクの仕事・キャリアと私のライフワーク」というテーマで、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社の執行役員・主席研究員である矢島洋子先生に講師を務めていただきました。
先生は、内閣府男女共同参画局の分析官という経歴を持ち、現在は、厚生労働省やこども家庭庁の審議会委員を務め、女性活躍推進や、ダイバーシティ、働き方改革などをご専門とされています。

言葉としては聞いたことがあるけれど、実際にはどんなことをやっているのかよく分からない「シンクタンク」というご自身の職場の説明を入り口に、先生の経験を踏まえながら様々な角度からお話をしていただきました。
和歌山という地方にいるとなかなか感じられませんが、近年企業における働き方は大きく変化しており、社員の希望の働き方を踏まえ、柔軟に対応していかなければ、企業そのものが生き残れなくなっている、そんな時代になっていることを強く意識させられました。

また、我々教員も気をつけなければならないと痛感したのがお話の中に出てきた「アンコンシャス・バイアス」。良かれと思って、自らの経験や価値観を生徒たちに押しつけてしまうようなことがあってはならないなと身の引き締まる思いでした。

多くのデータを示しながらのお話は非常に分かりやすく、興味深いお話だったため、最後の質疑応答も生徒たちから多くの質問が寄せられ、非常に有意義な時間となりました。

生徒の皆さんは次年度に向けて、これから自らのキャリアについて探究していきます。経験もしていないし、分からないことも多いし、これからも社会は変化していくものだとは思いますが、矢島先生のアドバイスを参考に、生き生きとしなやかに人生を送っていくことができるように、自分自身としっかり向き合ってくれることを期待しています。