大忙しの1日①(テーマ発表会)【中3 iコース】

3月15日の午前中、今年度から編成された中学3年生のiコースの生徒たちが、次年度から本格的に取り組む自分の探究テーマについて発表会を実施しました。

講師には、これまでも本学の探究活動について非常にお世話になっている株式会社マイナビの森田えり様をお招きし、一人ひとりの生徒が、このテーマにした経緯、先行研究に関する調査の報告、次年度からの具体的な活動方法について発表しました。



今年度1番悩んだのが、生徒たちが本当に興味を持って取り組めるテーマ設定です。
実は、これは現在多くの学校が抱えている課題です。いざ、探究的な学びをスタートするといっても、生徒たちの一人ひとりがそれぞれ社会に対して自ら主体的に取り組みたくなるような課題を持っているとは限りません。生徒たちにとっては、明日提出しなければならない課題や明日の小テストの方が大切だし、ゲームや推し、アニメなど自分の趣味に時間をかけたいというのが偽らざる本音です。
ですから、私たち信愛ももちろん多くの高校の探究プログラムは、世間に好まれやすいテーマを事前に運営側が指定するという形でスタートしています。ですから本当の意味で主体的な活動なのかと言われると、実は「?」と言わざるを得ません。ただし、それがきっかけとなって興味や関心を持つことも多く、生徒がどんどん変化していく例はたくさんありますので、「探究的な学び」というものには取り組んだ方が良いのですが…

しかし、今回のiコースではせっかく探究活動に力を入れて学習活動を行うのだから、生徒個人の興味や関心にはこだわりたいと思っていました。しかし、最初は自分が何に興味を持っているのかも分からないという生徒もいましたし、「興味・関心」と「社会・学術的課題」を掛け合わせても、あまりにも壮大すぎて、それ本当に取り組めるの?という生徒も…。何度もやり取りを重ねながら今回のテーマ発表会にこぎつけたため、感慨もひとしおでした。
森田さんからも「個人の興味や関心からスタートしていてすごくおもしろそうです!」というコメントを多くいただき、生徒たちも春からの活動が楽しみになったのでは?と感じています。

人身事故で電車が止まっている中、必死で大阪から駆けつけてくださった森田さん、本当にありがとうございました!