和歌山西警察署で高校生意見討論会に参加しましたpart3

報告が遅くなりましたが、12月7日(土)に和歌山西署で行われた高校生意見討論会に参加してきました。夏の会秋の会に続く冬の会です。

事前に交通安全啓発運動を行っての参加でした。生徒たちも、探究発表等で人前に立つことは多くなってきましたが、まだまだ内輪に向けての発表会ばかりです。見知らぬ人に話しかけるという積極性を持つ貴重な機会を頂きました。

朝、信愛生が交差点に立つ姿を見た方もいらっしゃるかもしれません。通行人の方々には、朝の忙しい時間帯にもかかわらず、にこやかにご対応頂き、世間って優しいなあと実感しました。ありがとうございました。

討論会は事前の活動の報告から始まりました。本校でもそうですが、なかなか取り組めないという学校も多くあり、そのときに警察の方がお話し下さったことが印象に残っています。
曰く、「『交通安全』というテーマではなかなか活動できなくても、清掃活動や挨拶運動など様々な取り組みはしているでしょう。そういう時に「自分がどう感じたか」を大切にしてほしい。言語化できていれば、何かを考えるヒントになるから」というお話です。
何事もそうですが、「Aの知識とBの知識をつなげる」ことが大切なのです。けれど、たくさんの情報をテストという形で試される生徒たちにとって、「知識をつなげる」ということはとても時間がかかり、面倒なことで、つい丸暗記に頼ってしまいます。そうすると、せっかくの情報・知識が関連性なく宙に浮いた状態になってしまい、価値
が半減してしまうのです。

学校の勉強が将来何の役に立つのか、という言葉も時折聞きますが、知っているというそれだけで武器になるのです。これは総括の際に西署署長さまの話にもつながります。

所長さまは最後に「世の中の問題には、たった一つの答えが存在しない物の方が多い。しかし、答えが複数ある場合でもどれか一つを選ばなければならない。何を根拠に選ぶかというと、自分の持っている知識である。知っている、知らないで選択が変わってくるし、知っていることが多いと選択肢ややり方が増える。知識の量や有無でできることが変わってくる。最善と思われる選択ができるよう、知識を増やしましょう。また、「最善」は時代によって変わるものだから、変わりゆく時代に対応できるように知識を増やしていこう」と話してくださいました。

生徒たちには、たくさんの知識を組み合わせて考えを深められる人になってほしいなと思います。

ほかにも「なぜルールを守らないのか」というテーマで話し合いがありましたが、「ルールが形骸化している」、「ばれなければいい」という集団心理、「自分は事故に遭わない」という正常性バイアスなど、たくさんの意見が出ました。

良い機会を与えて頂き、ありがとうございました。

最後に、この会に参加した生徒がリージョン探究で交通安全についての発表をしました。この会で出た意見が反映されたまとめになっていて、参加させてもらえて本当に良かったと感じました。