イタリアB班 5日目 ラ・ヴェルナ、アッシジ訪問

イタリアB班も5日目を迎えました。
フィレンツェを離れ、午前中は聖フランチェスコがキリストが十字架で受けた傷と同じ聖痕を受けた場所とされるラ・ヴェルナ修道院を訪問しました。標高1000m以上の高地に作られたラ・ヴェルナ修道院は静謐な空気に満たされ、その場にいるだけで心が澄んでいく、そんな場所でした。
聖フランチェスコが何日も籠って祈り続けたという「サッソ・スピッコ」と呼ばれる岩場も見学させていただきましたが、そこで、ちょうど祈りを捧げているブラザーの方がいらっしゃり、まさしく祈りの世界の一端を垣間見ることができました。

昼食後は、「フランチェスコ会」の総本山である聖地アッシジへ。
最初は城塞都市といった佇まいに少し驚きましたが、聖フランチェスコの遺体を祀る霊廟としての役割もあるサンフランチェスコ聖堂の中を見学すると壁や天井を埋めつくように描かれたフラスコ画に圧倒。
また、聖堂内部は撮影禁止のために写真で紹介できないのが残念ですが、聖堂の中にいる方々の様子を見ると、「祈り」が日常の生活の身近なところにあるんだなということを強く感じさせられました。

その後は、聖堂の脇にあるチャペルをお借りして、非常に日本語も堪能なホアイ神父様に司式していただきミサにあずかりました。
ホアイ神父のお話の中で個人的に突き刺さったのは、入祭の歌「忘れないで」から「やらなかったことを忘れたということにしないで」というお言葉と「命」とは「時間」であり、「誰かのために命をかけてほしい(時間を割いてほしい」というお言葉です。この旅を通して、同じ時間を共有することで、これまでよりも生徒たちのことを知ることができたような気がしています。私たち教師にとって「命をかける」ということは、今側にいる生徒を導き、成長させること。私自身はすばらしい人格を備えている訳でもありませんが、彼女たちが卒業していくまでせめて「命をかけ」ていきたいという思いを新たにしました。また、ミサ中の祈りの時間には、完全な静寂が。きっと生徒たちも色々なことを思い、考える時間となり、イタリア修学旅行のフィナーレを飾るにふさわしい1日となりました。

なお、この日の夕刻からアッシジでは、イタリアの有名なアーチストも参加し、国営放送で中継されるような野外フェスが開かれるそうで、サンフランチェスコ聖堂の脇にはステージが作られ、中継車がズラリ。
おそらくイタリアで有名なアーチストだと思われる人がリハーサルのために登場すると現地の若い女の子たちがキャーと騒ぐような場面も。聖地でありながらこのようなフェスも行なってしまう懐の広さもすごいです笑

※中心のスギちゃんみないなGジャンの方が有名なアーティストのようです

アッシジを離れた後は一路再びローマへ。
長いと思っていた修学旅行も振り返ってみるとあっという間でした。
A班同様、我々も明日の朝は4時半起床となかなかハードなスケジュールとなりますので、ローマへと向かうバスの中にて、本日の報告を終了させていただきます。

なお、明日の朝はローマを出発する際にメール連絡をさせていただきます。また、万一大幅な遅延等がありましたら乗り継ぎ地であるミュンヘンから再度連絡をさせていただきますので、朝早くではございますが、お迎えにこられる保護者の方々は参考にしていただければと思います。