ニュージーランド研修報告(毎日更新)

21日(月)解散式

現地時間20日(日)早朝、ホストファミリーの皆さん、先生方に見送られてファンガレイを出発しました。3時間バスに揺られた後、オークランド空港に到着。2週間前に荷物を乗せた同じ場所で、荷物を降ろし、チェックインカウンターへ。ほとんどの生徒が「早く家に帰りたい。」「まだ帰りたくない。」という複雑な思いを胸に抱いていたのではないでしょうか。

バンコクまでは、帰路の方が飛行時間が長く、約12時間。しかし、機内では時間的にもまだまだ元気、思い思いに映画を観たり思い出話をしながら楽しく過ごしました。

バンコク到着後、次第に疲れが見え始め、出発が遅れるアクシデントも重なり、関空行きの機内では気づけば就寝時間となっていました。

予定時刻を少し遅れて関空に到着。既に家族の皆さんが待機しておられました。そして、出口では温かい笑顔でお出迎えをしていただき、その場で、解散式。副校長先生から激励のお言葉をいただき、2週間親身にお世話をしてくださった舛田さんにお礼のご挨拶をした後、家族の皆さんとの最後の記念撮影をもって、今年のニュージーランド研修が終了しました。

ご家族はじめ、各方面の関係者の皆様におかれましては、ご声援、ご支援いただき、誠にありがとうございました。

いよいよ帰国

帰国の途につく前に、バディ、家族など見送りの方々と一緒に写真。この後、空港まで行って飛行機に。関空には、日本時間で21日午前7時の予定です。

18日(金)11日目

登校最終日を迎えました。

バディとの最後のモーニングブレイク、最後のランチ。そして、最後の英語の授業ではホストファミリーへの感謝のメッセージを色とりどり鮮やかに仕上げました。

一旦帰宅後、ホストファミリーと伴い“Sayonara Party”へ。Jill先生から開式の挨拶、紹介を受け、先ずは立食パーティー。その後、生徒代表の挨拶、各班の出し物紹介の後、文化交流、おもてなしへと。大いに盛り上がりました。閉式に先立ち、信愛教員より感謝の挨拶、生徒全員による聖歌「あめのきさき」、校歌の斉唱、最後は一人ひとりへの修了証書の授与で幕を閉じました。

修了証書とともに、この2週間の様子を収録したCDを記念品としていただきましたので、参加生徒のご家族の方は帰国後にお楽しみください。

明日は、ホストファミリーと過ごす最後の週末です。本当の家族のように、あるいはそれ以上に生徒たちを可愛がってくれているというのがパーティーの様子からよく伝わってきました。本当に有り難いことです。帰国後もきっと素晴らしい交流が続くのではないでしょうか。

現地NZからの報告はこれが最後です。

帰国後の解散式の様子は、また後日報告させていただきます。

17日(木)10日目

今日はまず3人1組のロールプレイングにチャレンジ。練習の後、発表しました。続いて、バディが加わっての授業。これはエンパワーメントプログラムではおなじみの光景です。生徒たちもコミュニケーションにもかなり慣れてきた様子です。

午後からは図書館で中学生と社会の合同授業。日本文化紹介もお手の物になってきています。こちらもコミュニケーションがスムーズになってきているのが見ていてよく分かります。1週間前の不安げな様子が嘘のようです。

書道チームはお手本の後に書き方指導。折り紙チームは鶴を徹底的に。浴衣チームは箸の手ほどきを。そして、最後は校歌を披露。拍手喝采を浴びました。

バディとランチの後は、一昨日とは違うクラスと体育の合同授業。今回は2チームに分かれ5種目の球技で競いました。こちらでは女子スポーツとして一般的な(フィールド)ホッケーを初めて体験させてもらいました。写真では確認できませんが、全員最高の笑顔でした。

明日はいよいよ学校最終日。夜には“Sayonara Party”が予定されています。お世話になった先生方や、ホストファミリーが集まってくれます。皆の感謝の気持ちが十分伝わるように準備に余念がないと思います。

16日(水)9日目

朝から素晴らしいお天気に恵まれました。1日中晴れるというのは今回の滞在中は珍しいことでした。

学校からバスで約1時間半。最初に訪れたのはワイタンギ条約グランド。先住民族のマオリ族とイギリス人が入植の際に正式な条約を交わした記念すべき場所です。ここでは、ワイタンギ条約記念館、マオリ集会所を訪れました。伝統工芸の彫刻の様子を見学し、Waka と呼ばれる太平洋を移動する際に使った大型カヌーとその材料となった大木の幹にも触れました。マオリ集会所では先日学校で招待されたPowhili に始まり、伝統舞踊を鑑賞しました。お昼はようやく叶った初めてのピクニック。心地よい日差しとそよ風の中、ランチを楽しみました。

再びバスで移動。カウィチ洞窟。ここでは、鍾乳洞とそこに生息する土ボタルを見学。暗闇に浮かび上がる神秘的な光に、歓声が上がりました。撮影が禁止されており、画像で紹介できないのが残念です。

学校に戻った後、ホストファミリーが迎えに来てくれるまでの短い時間で金曜日の “Sayonara Party”の出し物の打ち合わせをして1日が終わりました。早いものでこちらでの学校生活もあと2日となりました。

15日(火)8日目

相変わらず、不安定な天気が続いています。晴れていると思ったら急に曇り始めて雨がパラパラ、時にはにわか雨も。

平常授業の合間のモーニングブレイク時に、タイミング良く気持ちの良い日差しになりました。喜んで中庭に出てバディと軽食と会話を楽しみました。

午後は予定通り調理教室に移動し、英語を使った調理実習。ピザを焼きました。引き続き、そのピザを手にしてバディと昼食。少し食べすぎだったのではと心配しましたが、この後、カロリー消費に努めました。

体操服に着替えた後、体育館に移動し、体育の授業。バドミントンで汗をかきました。写真で確認できますが、5人制バドミントンの試合に。信愛生の腕前はなかなかで日頃の授業の成果をこんなところでも。

明日は朝から私服で見学です。ワイタンギ条約グランドとカウィチ洞窟を訪れる予定です。

14日(月)7日目

週末は各ホストファミリーにより充実の2日間を提供してもらえた様子で、心配した疲れも見せず、皆一様に晴れ晴れとした表情で登校してきました。何人かの生徒が牧場に招待され、生まれたばかりの仔羊、仔山羊を抱っこさせてもらったとのことです。

午前中は平常の英語の授業。午後は9日(水)と入れ替えとなった、ファンガレイの滝、パリハカの丘を訪れました。

当初はピクニックの予定でしたが、午前中激しく降った雨の影響を心配し、教室で昼食をとってからの出発となりました。

先に訪れたのがファンガレイの滝。足元が悪く、上から眺めるだけでしたが、撮影場所の真後ろは滝という、日本では決してありえない環境でした。

次に訪れたのがパリハカの丘。街のパノラマを満喫ができ、こちらも生徒たちの感嘆の声が上がりました。写真の正面奥の山裾に見えるオレンジの屋根の建造物がお世話になっている Whangarei Girls’ High School です。

ファンガレイの滝でピクニックができなかった結果、時間的にゆとりができたお陰で、学校までの帰り道に、Town Basin と呼ばれるヨットハーバーを臨む観光スポット、そして近所のスーパーマーケットまで足を延ばし、短い時間でしたが、特産のアイスクリームを食べたり、家族へのお土産物などの買い物を楽しみました。

明日は、午前中英語の授業の後、午後は調理と体育の授業が予定されています。

11日(金)4日目

今日はマオリ伝統の歓迎儀式 “Powhiri” (ポフィリ)から始まりました。厳粛な空気の中、①歓迎の歌②マオリの祈り③先方の代表者の歓迎の言葉④信愛代表者のお礼の言葉⑤信愛校歌斉唱と続き、最後は⑥ “Hongi” と呼ばれる正式な挨拶で締めくくられます。これは写真のように、お互いのおでこと鼻の頭を同時に軽くくっつけ、握手をするものです。この後、別室に移動し、簡単な会食で幕を閉じました。

午前中は英語表現の授業。 “My Country” “My People” “My Culture” について原稿を書き、発表の練習をしました。

午後は、現地生徒と一緒にマオリ文化についての授業。昨日とは逆の立場です。5つのグループに分かれて伝統文化について教えてもらいました。

最後は昨日と同様、3つのグループに分かれて日本文化の紹介。昨日との違いは、浴衣教室では箸の使い方を伝授。豆に見立てた小さなプラスチックボールを器に移す競争で盛り上がりました。

終了後の生徒の一言。「小学生相手の方が楽・・・難しい言葉を使わないから・・・。」確かにそうかも知れません。

信愛生にしてみれば、こちらに到着後は、息つく暇もない毎日の連続です。本来なら下校後リラックスできるお家も訓練の場。しかし、週末です。学校、テキストを離れ、きっとホストファミリーとの素晴らしい時間が待っているはずです。月曜日の朝礼が楽しみです。

10日(木)3日目

ホストファミリーに対する緊張感も和らいで、リラックスした表情で登校してきました。

朝一番の授業では、挨拶に始まり様々な決まった表現に慣れて身につける練習を、また、日常生活について数多く、素早く表現する練習をしました。

次に、私たちが弱いとされる “r”と“l”の違いについて特訓を受けました。一見立たされているように見えるのは、その様子です。

午前最後の授業は、美術です。最近耳にするようになってきたCLIL(クリル・内容言語統合型学習)と呼ばれるもので、今後日本の学校でもますます取り入れられていくことになると言われています。

昼食後は、予定通り、Whangarei小学校へ。

予め役割の決まった3つのグループが3教室に分かれ日本文化を紹介しました。低学年の3クラス約100人の子どもがクラスごとに会場を回りました。

まずは、漢字教室。名前の読み方に合った漢字を墨と筆で一人ひとりに書いてあげました。そして、その漢字の意味をもちろん英語で説明してあげると、子どもたちは自分の名前に新しい意味をもらったと大喜びでした。また、漢字班にはかなりの腕前の生徒もいました。写真に写っている名前は、きっと “Rian”と”Evian”でしょうね。

次は、浴衣・けん玉教室。浴衣はファッションショーで終わらせることなく、着付けから紹介し、その上、けん玉の腕前を披露しました。制服の上からの重ね着だったので、本人たちはかなり窮屈そうでした。

最後は折り紙教室。ほとんどの子どもたちには初体験。正方形の紙から立体的なものが出来上がっていく様子に生徒たちが魔術師のように見えていたようです。作ってもらい、教えてもらい、最終的に自分で作る喜びを感じてもらえたので、生徒たちも大満足でした。

そして、文化交流の最後は子どもたちからのお返しです。マオリ族の民族舞踊 “Haka” を披露してくれました。日本ではラグビーニュージーランド代表(オールブラックス)で有名になりました。先ほどまでの様子とは打って変わって力強く踊る姿に、生徒たちも圧倒されました。

当然のことですが、全ての活動は英語を介して行われました。相手が幼い子どもであるということでリラックスができるメリットと、子どもに理解してもらうという大人に対する以上の苦労もまた勉強になりました。

9日(水)現地2日目です。

昨夜から雨が降り続き、夜中には雨音に目が覚めるほどでした。結果、悪天候の為、パリハカの丘、ファンガレイの滝は後日訪れることになりました。また、歓迎の伝統の儀式も日程が変更となりました。

さて、緊張の初日、心配していたほどの疲れを見せることなく、笑顔で登校してきました。朝礼で予定変更を伝えた後、最初の英語の授業。Pat先生によるプログラムの簡単な説明、注意事項、クイズなどを通じて、ウォーミングアップが終了しました。その後、バディと呼ばれる現地の生徒を各自紹介され、スクールツアーとモーニングブレイクに出かけました。このバディは期間中、学校でのモーニングブレイク、その他、行事の際に話し相手をしてくれることになっています。

長めの休憩の後、簡単なテスト。心配する必要はないとのPat先生の言葉を聞いても、やはり不安げに取り組んでいました。内容は、少し手の込んだ単語テストと、簡単な作文を3題。この3題は、テーマが【過去】【現在】【未来】の内容になっており、生徒が時制を正しく理解し表現できるかを見るしかけになっていました。

作文が終わってホッと一息、ランチタイム。ホストファミリーに持たせてもらったランチボックスをめいめい楽しんでいました。お母さんにリクエストするのも大切な勉強の1つです。上手く伝えられたでしょうか。

午後は、行先が変更となった見学です。雨の中でも大丈夫なように、Kiwi House、Whangarei Museum、Native Bird Recovery Centreを訪れました。ここでは、非常に貴重な体験を。何と保護されている野生のKiwiに触れ、ひとりひとり一緒に写真を撮らせてもらうことができたのです。その写真は帰国後、お楽しみください。

明日は、午前中英語の授業の後、午後はWhangarei小学校を訪れます。小学生と文化交流の予定です。漢字の書き方、箸の使い方等紹介することになっています。

8日(火)ニュージーランドに到着しました!

7日(月)大型台風の接近が心配される中、午前9時に関空に集合しました。保護者の皆さんが見守る中、研修の成果と無事をお祈りした後、正午前に離陸。ほとんど揺れを感じることなく、バンコクへ。昨日の写真がその時のものです。それほど表情に疲れは見られません。その後、ニュージーランドに向けて出発。およそ10時間の空の旅の後、現地時間ちょうどお昼頃にオークランドに到着。そこから、陸路で約200キロ。午後4時頃には学校に到着予定でしたが、途中ハイウェイが事故で通行止めとなり、地道を迂回しなければならない事態に。結局夕方6時頃にようやくホストファミリーとご対面。一組ずつ記念撮影をしました。家族の温かく明るいおもてなしに、長旅で疲れ気味だった生徒たちの表情も、みるみる笑顔になりました。明日はいよいよ、プログラム初日を迎えます。歓迎セレモニーにオリエンテーション、見学ツアー、そしてもちろん、テストと盛り沢山の1日です。今夜早く休んでもらい、明日に備えます。

ニュージーランド研修に今朝、関空を出発しタイに無事到着しました。これから2週間、色々な経験を積んで、糧を得てきてください。チャレンジ!