本日午後、高校1,2年生を対象に「知を鍛える 心を鍛える」という演題で講演会を実施しました。
講師は、国立教育政策研究所総括研究官の後藤顕一先生。教育課程の編成に関わる研究や理系進路選択の研究などのプロジェクト研究に携わっていらっしゃる先生です。
講演では、社会が激変するなかで、変化に対応できるだけでなく、新たな価値を創出できる人づくりが求められており、「~を知っている」から「~ができる」人になるために必要なことを教えていただきました。
それをまとめると
①着眼点をもつこと
②常に「なぜ」と疑問を抱くこと
③納得するまで考えること
さらに、そのために必要なのが「言葉」を大切にすること。字面だけ言葉を覚えるのではなく、自分の生活体験とからめながら言葉を自分のものにすることが重要だと説かれました。
最後に「木は光を受けて育つ。人は言葉を受けて育つ」という大変印象に残る言葉で講演を締めくくられました。
演題だけを見ると堅苦しく感じるのですが、講師の先生は元は高校の先生ということもあって、英語や数学などの身近な例を引き、生徒達が考える時間をたっぷり取ってくださったので、退屈することもなく、あっという間の1時間20分でした。 講演を通して本物の学習の意味が分かり、生徒のみんなの勉強に対する意識やモチベーションがぐっと高まったように感じました。
また、国の教育行政に携わる方のお話を直接聞ける機会などなかなかないということもあり、保護者の方も多数来校され、メモをとりながら熱心に耳を傾けておられました。
教員にとっても授業のヒントになるようなことをたくさん聞けて大変有意義な時間でした。
後藤先生、海外出張の合間を縫ってご来校いただき本当にありがとうございました。