カンボジア研修 5日目 報告①

カンボジア研修も5日目です。
この日は本当に濃厚かつ熱い1日となりました。

今日の朝はゴミ山見学からのスタートです。
シェムリアップ近郊のゴミ山へ。
近年ゴミ山は立ち入りが難しくなっているのですが、信愛のカンボジア研修ならば、この貴重な体験を味わうことができます。
昨年と比較するとゴミの量はさらに増え、昨年ゴミの縁だった所は普通に埋まってしまっていました。
8hもの広大な土地なのですが、もう少しで限界がきてしまいそうだということです。

環境省の方にヒアリングさせていただきつつ、高く盛り上がったゴミ山の上にまで登らせていただきました。
また、途中ゴミの搬入もあり、ゴミ山に入ってくる人たちが車に群がる姿にも直面しました。
ゴミ収集車が近づくと道端でのんびりしていた人たちが我先にと準備する姿、ゴミが捨てられるとゴミを漁るための棒を駆使しながら器用にゴミの中身を確認している姿はやはり衝撃的としか言いようがありません。


生徒たちは、ゴミ山に入り込んでゴミを漁るような人たちは貧しくて困っている人なんだろうと思っていたのに、ゴミ山でゴミを漁っている方が、農村で働く人よりも多くの収入を得ているだけでなく、時間に縛られずにすむ自由さを大切にしていること。
また、ゴミ山に立ち入る人に健康被害があるため、なぜそんなことをするのだろう。やめたらよいのではないかと思っていたのに、実は彼らの存在がゴミ山のゴミの分別を進めているということ。
さらに、ゴミ山のゴミを日本のように処理場を作って処理したらいいのではないかと思っていたのに、発電等を通して処理にかかる費用を賄うには出るゴミの量が少なすぎること、などなど日本でのインターネットなどを通した検索では分からない現実を学ぶことができました。

なお、あまりに深く考えたり、質問したりした結果、時間が押してしまうことに…これが後々影響を与えることになることにこの時は気づいていなかったのですが…

さて、ゴミ山に続いては、ゴミ山に入り込んで生活する人たちに安定した雇用を与えたいという思いからバナナペーパーを使ったビジネスを生み出した「クマエ」の山勢さんのもとへ。

今回は残念ながら山勢さんは急用が入り、不在だったのでお会いすることはできませんでしたが、インターンとして現地に来ている上智大学の学生さんから「クマエ」の思いやバナナパーパーの製造方法、ビジネスの形についてなどを説明していただきました。

なお、実はそこに1人の日本人の女の子がいたので、気になっていると実はトビタテ留学JAPANを利用して、この冬休みに「クマエ」に来ていた大阪教育大学附属平野校舎の高校2年生とのこと。今回の研修参加者は全員高校2年生ですので、自分たちと同じ年齢の子がたった1人でカンボジアを訪れているという事実に大いに刺激を受けたようです。すばらしい出会いがありました。

ここで、午前中が終了。昼食に向かいます。