久しぶりの投稿です。先週の梅雨明けからいきなり暑くなり、冷房のない廊下でお昼を食べている生徒の皆さんが心配になっている今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近、現在ジャンプスクエアにて連載中の漫画「ワールドトリガー」を一気読みしまして、その面白さにすっかりはまってしまいました。ストーリーとしてはある日本の地方都市に突然異世界の住人が押し寄せ、その脅威に対抗するべく主人公たちが架空のエネルギー「トリオン」を駆使して戦っていくSFバトル漫画です。SFバトル漫画であることは間違いないのですが、一般的にSFもの、バトルもの、と聞いて想像するストーリーとはちょっと違うのが特徴です。「トリオン」をもちいていかに工夫して戦うかという戦術や、個性あふれるキャラクターたちが互いとの関わりの中でどんどん成長していく様など、他の作品とはちょっと毛色の違う魅力が面白く、何度も読み返してしまう奥深さがあります。こればっかりは「どう違うの?」という説明が難しく、とにかく読んでみてください! と言うことしかできません……。
本作では、異世界からの脅威に対応するため組織された機関「ボーダー」の中で敵勢力に対抗する力を磨いていくのですが、その際他の戦闘員たちとチームを組んで模擬戦闘を行うシーンが多いのが特徴です。むしろ敵より味方との方が多く戦っているかもしれません。生まれ持った才能や積んできた経験に圧倒的な差がある中で、主人公たちを始めとする登場人物がどう成長して目標を達成していくか? という部分がストーリーのキモになっているわけです。
学校生活の中でいろいろと壁にぶち当たることの多い生徒の皆さんに、その一部分をご紹介したいと思います。
誰が誰に言っている台詞かを説明しただけで結構なネタバレになってしまうので、ふんわりとしか紹介できないのですが、壁にぶち当たった人物に「どうすれば自分は成長できるのか教えてくれ」と言われた、ある人物の台詞です。
「目の前の一段を登るために必要な要素を 一段の中でさらに刻んで 自分が登れる小さいステップを作るんだ その行動を努力と呼ぶ」
いい言葉すぎる……。ただ、言われた方はこれに感動したり、そうか! やれそう!とか思ったりできず、どれだけ小さいステップを作っても、むしろ小さいステップだからこそ、登れなかったらどうなるのか? そこで自分は終わりなのか? そんな「できない」自分に向き合うことが怖くて、これまでの自分は努力を怠ってきたのだ、ということに気づくんですね。そこで同じ人物がさらにかけてあげる言葉がこれです。
「自転車に乗れるか? なら大丈夫だ おまえにはできる 『自転車に乗れる』という事実が示すのは おまえは元々できなかったことが訓練次第でできるようになる ということだ」
いい言葉すぎる……。このときほど自転車に乗れる自分でよかった……。としみじみ思ったことはありません。自転車に乗れないからだめかも……。と思った方、安心してください。この後に「自転車じゃなくて箸の使い方でもいい」という台詞が続きます。自転車も乗れないし箸も使えない方でも、「元々できなかったことが訓練次第でできるようになる」経験があるはずです。歩くとか、走るとか、字を書くとか、逆上がりとかでしょうか。
夏休みを前にした皆さんも、もしかしたら一学期の成績表などを見たり、バレーボール大会で負けたりして、自分はだめだな~とか、こんなのどうやってもできそうにないな~とか、思っている頃かもしれません。かく言う私もそうです。あれも苦手だしこれも嫌だし……というネガティブな気持ちで日々を過ごすことの方が多いです。
でも、皆さんは自転車に乗れたり、箸を使えたり、そのほかにもいろんなことが、「できない」状態から「できる」状態に変えて、今学校生活を送っているのではないでしょうか。そう思うと、確かにもう少し簡単なハードルを設定して「刻む」ことで、「できる」ことを増やしていけるかもしれませんよね。二学期の成績をなんとかしたい! とか、そういう大きすぎたりふんわりしすぎたりな目標だけでは、誰しも意欲がわかないものだと思います。こんなんでいいのかな? と思うくらいハードルを低く、かつ具体的にして、自分はハードルを乗り越えられるんだ、ということに気づくことも、とても大事なことです。
このシーンは28巻にあるのでそこまで読んでもらう必要があるのですが、この記事をここまで読んでくれた方はぜひ既刊29巻まで読破していただきたいです。暑い日々が続きそうですが、お時間のあるときに涼しい部屋で漫画を読むなどしてご自愛ください。