シンギュラリティ  平井拓真

私は、自宅でとっている新聞に載っている「天声人語」を欠かさず読んでいます。その時折の世の中で起こっていること(『あれ』も取り上げられていました。)を話題に600字程度で書かれたもので、自分が知らない内容が取り上げられたり、文章に知らない言葉が使われたりするので、勉強にもなります。
そんな中、最近の「天声人語」の記事に、『人類滅亡2つのシナリオ』の著者である小川和也・北海道大学客員教授のコメントに目がとまりました。
AIの進歩で「自分の頭で考える機会が減って,人間が退化する危険すらある」と。
確かに日々の生活の中でAIは欠かせないものになりました。ChatGPTのように、こちらの質問に対してAIがより人間らしく応答してくれるものも現れました。AI技術の進歩の先に「シンギュラリティ」(=人間の脳と同レベルのAIが誕生する時点)が訪れると指摘する研究者もいます。
すべてをAIに依存し、自分で考える機会を放棄してしまったら…AIに人間が支配される瞬間が。
話が飛躍しましたが、可能性がゼロではないと思います。AIはあくまでも生活の「補助」の存在であり、自分たちが考えるべきことはしっかりと考え、自分の脳を成長させ続けないといけない、と思いました。
まもなく生徒の皆さんは中間テストが始まります。準備のための勉強は決して楽ではありませんが、自分の脳の成長のため丁寧に取り組み、万全な状態で臨んでください。