国公立大学前期試験!  岡本真由美

今日は国公立大学の前期試験が行われています。これを書きながら、あの生徒が受ける大学はもう始まってるな、とか、あの生徒は今頃数学を受けているな、とか、自分は受けていないのにずっとそわそわしています。クラスで話したとおり、今日・明日(明日試験がある人もいるので)はずっとうまくいくように祈っています。がんばってきてね!!

今から○○年前、私が前期試験を受験したとき、高校の同級生も同じ大学を受験することになっていたので、4人で広島に向かいました。だれの保護者もついてくる気はなかったので、自分たちで新幹線やホテルの予約をしました。大学の近くにホテルは少なかったので、広島市内のホテルを予約していた私たちは、広島駅からホテルまで歩いて向かうことにしました。当時はスマートフォンなどはありませんから、ホテルの宿泊案内の地図を頼りに歩いていました。しかし、4人とも初めて来た街で、方向も道も何もわかりません。なのに、友人の1人はまるで知っているかのようにどんどん歩くのです。「もしかして、調べてきてくれたのかな?」と思っていたのですが、1時間ほど歩いても、まったくホテルにたどり着きません。ホテルの案内には、徒歩約20分、と書かれていたのに。そうです、友人は何もわからないまま歩いていたのです。街中の案内図などを見ながら、2時間くらいかけて歩いて、ようやくホテルにたどり着きました。その頃には4人ともすっかり無言で、疲れ果て、何ならちょっと腹も立てつつ、それぞれの部屋で休みました。
その夜、試験前日の緊張で眠れないかと心配していたのですが、2時間歩いたことで疲れ、ぐっすり眠ることができました。朝、友人たちと話すと、他の3人も同じでした。「よかったね」「逆にね」なんて会話をしながら、試験会場である大学に向かうため、広島駅を目指します。ホテルをチェックアウトする際に、ホテルの方に「いってらっしゃい!広島駅はホテル前の電停から市電に乗れば10分もかかりませんので!」と言われ、4人で爆笑してしまいました。
結果として、4人のうち私を含む3人は無事に合格し(1人は残念でしたが、もともとダメもとで受けると言っていて、次の年に別の大学に見事合格しました)大学でも同じアパートに住むなど、とても仲良く過ごしました。
広島の街にも慣れ、当時泊まったホテルや、迷いながら歩いた道を思い返してみると、スタートの時点で全然違う方向に曲がっていたことがわかりました。歩いていたときはどうなることかと思いましたが、今ではすっかり良い思い出です。
その友人たちとは、今でも連絡を取り合い、お盆や年末年始には会う仲です。試験前日の2時間ウォーキングを含め、様々なことを一緒に楽しみ、乗り越えてきた大切な友人たちです。

今試験を受けている生徒たちも、友人や支えてくれる人たちとともにがんばってきましたね。今までがんばってきたことが十分に発揮できるよう、心の底から祈っています。がんばれ~~!!