“ハラハラドキドキ”こそ、大切な宝の種   ~アジア・オセアニア高校生フォーラム~   大音雅子

 早々に明けたと思った梅雨は、早々に戻り梅雨?!不安定な天候が続いていますが、学校は夏休みまで後少し。いつも百人一筆を読んでくださっている皆さん…お元気ですか。
さて、夏休み前25日(月)から27日(水)まで、和歌山県主催の令和4年度「世界との対話と協働:アジア・オセアニア高校生フォーラム」が開催されます。
「和歌山県の高校生が、アジア・オセアニアの国・地域の高校生と共に、境共通の諸課題や観光・文化などについて意見交換し、グローバルな視野で物事を捉える力を養う。また、自らの考えを相手に伝える機会を通して、国際社会で活躍できるリーダーの育成を図る」が趣旨となっています。
 コロナ前は参加者が合宿など寝食をともにする機会も含むさまざまなイベント満載の3日間を過ごしたのですが、2年前からオンラインでの開催となっています。
 私自身に関してはアジア・オセアニア高校生フォーラムと言いますと、10年程前、当時担任をしていた高1生と共に県民文化会館で開かれた全体会発表に観覧の形で参加させていただいたのが初めての経験でした。ステージ上のスクリーンに大きく映し出されたパワーポイントに関して、マイクの前で堂々と英語で発表を繰り広げる国内外の高校生の姿に、生徒と共に感銘を受け、大きな刺激をもらったことを覚えています。
 そして、2年前はクラスの生徒が分科会での発表をさせていただき、時を経て観覧だけではなく、参加者として生徒が関わりを持たせていただいていることに、感慨を覚えたものです。その時の生徒がプレゼン自体もさることながら、発表後の質疑応答で答えに窮しながらもなんとか自力で切り抜けるなど、フォーラムでの経験からその後大いなる成長を見せ、進路選択においても積極的姿勢で自分の道を切り開いていった姿が今も鮮明に残っています。
以来2年の歳月を経て、今年度も残念ながらオンラインでの開催となっていますが、
今回は日本を含め18の国と地域の参加を得られているとのこと。「津波・防災」「環境問題」「ダイバーシティ」「教育問題」「食糧問題」という5つのテーマで発表や全体会が行なわれ、本校からは分科会発表者3名、全体会発表者1名、全体会司会1名の計5名が参加させていただくため、今最後の仕上げに余念のない毎日です。
 オンライン上ではありますが、このような機会でなければ出会うことが叶わない方々との出会い、緊張しながらの発表などすべて、生徒たちにとっては今後の大きな宝物となる経験をいただけるものと、生徒共に教員も充実した日々を送らせていただいています。
 また、ご報告の機会がありましたら、開催の様子をお伝えしたく思います。
コロナ禍で制限が多い中でも、出来ることを最大限に利用し、生徒たちが大切な経験をしてくれることを願っています。