卒業生の皆さん ご卒業おめでとうございます。
私は和歌山信愛の教員ですが、和歌山信愛中高の卒業生でもあります。
私が「和歌山信愛で学んでよかった」と思うことトップ3を挙げます。
・性差から自由な時間を得られたこと
・和歌山県最強の高校生アスリートたちと共に学校生活をおくれたこと.
・世界最大の信者数を有するキリスト教について学び、神父様や修道女(シスター)の先生たちと共に毎日お祈りをしたこと.
これらの「よかったこと」は、在学中はほとんど感じることも、意識することもありませんでした.信愛在学中は当たり前のことだったからです.
信愛を卒業してから、進学して、就職して、会社辞めて、また大学に入り直して卒業して転職して教員になって・・というような生活を通じて、この当たり前がとても大切な体験だったことに気づきました。
特に最近はお祈りのことをよく考えます。一生懸命祈ったところで、コロナ禍も戦争も地球温暖化も解決しないでしょう。でも人間が何でもかんでも自分たちの都合の良い思い通りに社会を世界をコントロールできるなんて、調子乗りすぎ、ってことなんです、多分(もちろん社会問題を解決するために人間が考えて行動することは大事ですが)。
自分達の思い通りにいかない苦しさの中で、それでも自分を他者を思いやるやさしさが祈りなのかもしれません.
今後もしばらく多くの我慢を強いられる時期が続くかもしれませんが、本日新しい門出を迎えた卒業生の皆さんの益々のご活躍を、そして思いやりある幸せな人生を歩まれることを心よりお祈り致します.
お互い頑張りましょうね.