今日は何の日? ○○の一周年!?       大音雅子

皆さんお元気ですか。

今日は何の日…高3生は、15.16の土日に共通テストを受け、翌日自己採点。今日あたりそろそろ集計が届きそうな日。また、その両日、本校では中学受験A日程(午前・午後)、B日程が実施され、明日にはC日程が控えています。昨年からコロナの影響で、この受験生の不安は、何倍にも大きくなっていると思われます。

私自身、高3生と過ごしていた昨年を振り返ったとき、あっ!1年前のまさに今日!…私は、道路で転倒し、気づいたときはすでにコンクリートが眼前に迫っていたという顛末。もちろん、コンクリートに頭突きをしても勝ち目などありません。そのあとすぐ、傷に薬を塗り、ガーゼを貼って、教壇に立ったのですが、マスクに助けられた面はあっても、傷は生徒たちの目に止っているはずなのに、「見えてませんよ-」というかのごとく向けられるまなざしの温かさ。なんて優しいんだ…と、その健気さに感動しながら、授業をし、またそのあと3日間の高3懇談会も、集中した時間で痛みを感じる間も無く過ごしました。

ただ、そんな時「なんであそこで転んだんだろう…この大切な時期にこの怪我…」と気持ちが塞ぎそうになる私に、友人が「一番疲れている時期に、それで済んでよかじゃない」とかけてくれた言葉に、「それもそうだね。お見苦しい顔で…ではあったけれど、懇談も穴を開けずに済んだしね」と気持ちが切り替わり、言葉の持つ力を改めて実感したのを覚えています。

何ヶ月かに一度巡り来る「百人一筆」も、どなたに向けて書かせてもらったらいいんだろう…と思いながら、いつも自分の心から湧き出る想いをつぶやかせていただいているのですが、年賀状で見つけた「いつも百人一筆を楽しんで読んでいます。いつも変わらぬ大音節(ぶし)…元気をもらって、こちらも負けないように元気を出して学生の前に立っています。」と遠くで大学生の前で教壇に立つ友人からの言葉など、思わぬ知人・友人からの言葉にこちらが励まされています。誰でも閲覧できるネット上に自分の言葉がアップロードされることへのワクワクドキドキ感。「いまだにおっちょこちょいで現場を走ってるんだな…」と今日の出来事を読んで、この塞ぎ込みがちな空気のなかで、少しほっこり、クスッと笑っていだだけたら幸いです。そしてまた、まだ出会いを得られていない多くの方々も同様に、今日この文章を読んでくださる皆さんが、このひとときに、少しでもホッコリ…の気持ちを持ってくださっていることを願っています。

Good luck to you all!