「我慢」という一教科       田福克裕

冬休みになると、高校3年生の担任だった年を思い出します。
秋から入試が始まり、大半の生徒が冬休みも登校し、受験勉強を頑張っていました。

夕方下校するときに、「行ってきます」。朝に登校すると「ただいま」と言いに来る生徒がいました。どうして、そう言うのかを訪ねると、「学校では苦しいながら横を見ると、同じ気持ちで頑張っている友達が居るけど、夜に家で勉強するときは、一人ぼっちで辛い」今から、その孤独な時間への出発なので「行ってきます」なのだと教えてくれました。

また、看護学校志望の生徒は、年明け早々に入試を控え、朝と夕方に数えきれない回数の面接練習を繰り返し行いました。入試前日に最後の練習の後、「自分ほど面接練習をした人は居ないと思う」と言って試験に臨んでいきました。

ともに、「教科の勉強」「面接練習」ではありますが、広い意味で、「我慢」という教科に取り組んでいたのだと感じました。「我慢・辛抱→自信」という教科の得点アップを頑張っていたのです。筆記用具と同じようなもので、これは絶対に持って行かないといけない物(必修科目)なのだと思いました。

「自分は合格できるのか」「このやり方で本当に良いのか」「家族の気配りがかえってプレッシャーに感じる」「友達の様子が気になる」など不安要素は限りなく湧き出てきます。これは、誰もが感じる事であり、普通の平凡な事です。

それを飲み込んで、「我慢・辛抱」していく。淡々とやるべきことやっていく。
人が力を溜める時は、この「ひたむきに淡々と」が必要なんです。それが非凡な事に繋がっていくのです。

本校の高校3年生の皆さん。どんな心境で日々過ごしているでしょうか。
こんなに不安なのは自分だけじゃないだろうか?
違いますよ。みんな同じです。
それを考えるよりも、必修科目を鍛えましょう。

受験校が違うように、発表日もみんな違います。これからの人も、そうじゃない人も、周囲を見て、一緒に戦ってきた最後の一人が決まるまで、自分がすべき言動や振る舞いを、良く考えて行動してく下さい。

そんな自分自身を律する、信愛生活の締めくくりが、皆さんの財産となります。来年のクリスマスに、高校3年の冬休みを振り返ってみてください。「あの時があったから、今がある」「あの時、我慢して良かった」「踏ん張ってくれた自分に感謝」など感じると思いますよ。

その為に、「ひたむきに淡々と」を積み重ねてください。
必ず成果に表れることを信じています。心から応援しています。

平凡×時間=非凡

後悔だんだんの法則
「やった後悔は、だんだん小さくなっていくが、やらなかった後悔はだんだん大きくなる」

小さなことで「クヨクヨ」するなら、 大きなことで「アタフタ」する

あの時やっておけば良かった~。そのあのときが「今」

誰にもできることを、誰にもできないくらいやる

本気は「覚悟」決めれる事
才能は「努力を続けれること」  「覚悟」できることが「才能」である

努力×時間+我慢=成功・成果・自信・次のステップへの挑戦権・見たことがない景色を見れる