河合です。本日、信愛のプレテストが実施されました。
受験生のみなさま、朝早くからお疲れさまでした。大勢の中、本番さながらの環境で臨む試験は、とても緊張したことでしょう。まずは、今日1日をやり切った自分に誇りと自信をもってください。
また、校舎や設備、本校の生徒の様子などを実際にご覧いただいたことで、入学後の学校生活のイメージが少しでも具体化したことかと思います。本日のプレテストが、受験生みなさんの学習意欲を高め、「今後どのような行動をとっていくべきか」、「何を意識し、行動を変えていくべきか」を考えるきっかけとなっていただければ幸いです。
さて、最近あった出来事なのですが・・・
私の家の近くには、「たんこぶ公園」という、地元では言わずと知れた伝説の公園があります。この公園には、かつて、「たんこぶ」の愛称で親しまれていた滑り台(画像参照)がありました。
そうです、今はもう無いのです。私の世代では、誰もがこの「たんこぶ」に挑戦し、登りきることで一人前(= ヒーロー)の称号を獲得していたものです。この「たんこぶ」がなかなか手強いもので、かなり傾斜がある上に、イタズラっ子(私もでしたが)によって砂で滑りやすくされているのが常でした。よく、頭に本当の「たんこぶ」をこしらえては、学校の先生や両親に叱られたのを記憶しています。現在、この公園には「たんこぶ」の代わりに、ブランコやベンチ、街灯などが設置されており、夜はライトアップされています。
先日、買い物の帰りにたまたま近くを通ったとき、ボールが転がってきたのです。ドッジボールをしていた小学生たちのものでした。
自転車を降りてボールを投げ返し、しばらく観戦していたら、小学生のうちの1人がやってきて、
「なぁ、ボーイスカウトって知ってる?」と自慢げに尋ねてきました。
「知ってるよ、やってたもん!」私は答えました。
話を聞くと、どうやら生粋のボーイスカウトマニアで、テントの張り方やロープの結び方にも精通しているようでした。彼を見て、私はすごく嬉しく思いました。私は、最近の学生はあまりボーイスカウトというものについて知らないと思っていたからです。
私は小さい頃、よくキャンプやハイキングに連れていってもらい、ボーイスカウトでの団体活動が好きになっていきました。特に、テントの中で涼しい自然の風を感じながら寝るのは格別でした。
そんなボーイスカウトのモットーに「Be prepared.(備えよ常に)」というものがあり、彼とのやり取りの中でこの言葉を思い出しました。
この言葉の意味を端的に表すならば、「いつなん時、いかなる場所で、いかなることが起こった場合でも善処ができるよう、常々準備を怠ることなかれ」といったところでしょう。
昨今の新型コロナウイルスに見られるパンデミックや、来る台風10号を目前に、まさに今こそ必要な言葉だなと思っています。長い人生においては、私たちはもっと予測不可能な事態に陥ってしまう可能性があるからです。
受験生にとっては、対策のしにくい状況かもしれません。しかし、これから先に社会がどのように変動したとしても、逆境に負けず、それに打ち勝つための「心」、「技」、「体」を獲得すべく、「備えよ常に」の精神を実践していってもらえればと願っております。
★プレテストを受験いただいた受験生のみなさま、そして、これから色んな試験を受けていく信愛生のみなさまへ
試験を受けた後は、「この問題、できた!」、「思っていたより難しかった…」、「もっと勉強しようと思った」、など、実に様々な感想を抱くものだと思います。ですが、点数の良し悪しに一喜一憂してはいけません。後日答案が返却されたら必ず復習をしてください。
そして、自分の弱点を分析して、きちんと受験本番へ「備え」ましょう!
(P.S.)
プレテストの補助生として登校してくれた、「信愛アンバサダーズ」の活躍する姿が印象的でした。教員の私は、笑顔で信愛の魅力を発信し続ける彼女たちを見て、普段指導しているときとは、「また違った一面」を垣間見て成長を実感しています。ありがとう、アンバサダーズ!