日常生活とほのぼの体験   山塚英章

数カ月前、骨折しました。骨折部位が足だったので、初めてのギプス、松葉杖とフル装備での生活を2カ月体験しました。

最初、松葉杖の使い方が非常に難しく普段全く気にならない日常に不便さを感じました。

平でない歩道では松葉杖の左右のバランスが崩れ、雨の日のコンビニの床は滑り、路線バスの乗降りは片足跳びでステップを上り下りしました。路線バスの多くは低床仕様で乗降りしやすいのですが、偶に旧タイプのバスに遭遇した時は一苦労でした。

しかし、周りの人たちはとても親切で生活面や仕事面、通勤等々、助けていただきました。

 

この間に体験した心優しい信愛生のお話です。

食堂の自販機に飲み物を買いに行った時のことですが、自販機にお金を入れようと財布を出すと、近くにいた生徒が「何を買うのか言ってください。代わりに買って渡します。」と言ってくれました。私はとてもほのぼのとした気持ちになりました。

治るまでの間、日常生活の不便さと、人の気持ちの温かさを感じた2カ月でした。