自制心  村上 渉

ボディビルダーのマッスル北村という人がいます。彼は東京大学在学中にボディビルに出会いました。彼は過酷なトレーニングに挑んだ結果、胸や腕の筋肉を断裂したこともありますが、それには怯まず、怪我が癒えるとすぐにトレーニングを再開しました。また、ボディビルにおいては筋肉を目立たせるため、試合前の段階では皮下脂肪を減らすための減量を行うのが一般的とされていますが、その減量をかなり過激な方法で行ったため、救急車で病院に搬送されたことが何度もあります。しかし、その結果も実り彼は数々のタイトルを受賞しました。彼の強みは常人には計り知れない「自制心」があったのではないでしょうか。実は、この「自制心」はボディビルだけでなく勉強にも大きな影響があると言われています。

「マシュマロ実験」と呼ばれる有名な実験があります。その実験は幼稚園の4歳の子ども186人が実験に参加しました。子どもは大人から「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢していたら、マシュマロをもうひとつあげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を出ていきます。 すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったそうですが、最後まで我慢し通して2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであったそうです。その後、追跡調査が実施されました。その結果は、マシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが大学進学のテストの点で210ポイント高くなりました。

この結果から、勉強においても「自制心」がとても重要なものと言えるのではないでしょうか。では、私たちはどうすれば自制心を伸ばすことができるのでしょうか。自制心を鍛えるためには、何かを繰り返し継続的に行うことで向上すると言われています。私のオススメは筋トレをすることです。なぜなら、筋肉を鍛えるときに重要なことは、継続と反復だからです。

さて、今日は中学3年生がスタディサポートと高校3年生は国公立大学の後期日程の日です。そうした試験によい結果を出すために、時間をだらだら使うのではなく、時間の切り替えや使い方といった自制心を大切していってください。