今日は何の日?   信愛では懇談会初日                    12月19日は日本人初飛行の日      齊藤恭子

今日から三日間は三者懇談会ですね。どんな話になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
ところで、12月19日は何の日かとweb検索すると…。「日本人初飛行の日」
1910(明治43)年に現在の代々木公園で10万人の大観衆が固唾をのんで見守る中、徳川好敏工兵大尉(徳川御三卿の清水家当主)が飛行に成功した。
5日前の12月14日にも日野熊蔵が飛行に成功していたが、公式の飛行実施予定日ではなかったために「滑走の余勢で誤って離陸」と報告されたらしい。
あれ?私が随分前にテレビ番組で知った、実はライト兄弟よりも12年も前に飛行に成功していたという二宮忠八は一文字も出てこない。
三人についてもう少し調べてみる。
徳川好敏の父(篤守)は、お人よしの性格につけこまれ多額の借金を背負い華族の体裁を維持できず(篤守自身は自由平等主義者だったためあっさりと)爵位を返上した。このフライトの成功により徳川好敏は没落した清水徳川家の再興をとげた。
一方、日野熊蔵は徳川好敏とは明暗を分け、その後は軍人でありながら孫文の革命を支援、独自(世界に先駆けた自動拳銃等)の発明に没頭、軍では冷遇され右往左往の後半生を送った。ただ、同郷の一高校教師が30年もの歳月をかけて彼の生い立ちから入念に調べ上げ、日野を日本初パイロットとして本を出版、ドラマ化もされた。
二宮忠八は1891年に動力飛行に成功。陸軍に実用化を願い出たが却下され、製薬の仕事をしながら自力で資金集めをしていた間に、ライト兄弟に先を越されてしまった。以後、二宮は飛行機すべての研究を諦めた。しかし、話はそこでは終わらない。彼の願い出を却下した上司はのちに彼の家に来て詫びた。日本では彼が飛行機を飛ばした日を「飛行機の日」としており、飛行(器)機という言葉も彼の造語だという。英国王立航空協会は彼を「ライト兄弟よりも先に飛行機の原理を発見した人物」として紹介している。また、彼が創業したマルニという製薬会社は食卓塩などを扱い現存している。

人は誰でも認められたい、評価されたい。
けれどその評価がいつも自分の期待どおりとは限らない。

飛行機に乗ると世界を俯瞰できる。
もし雨が降っていても高度を上げ雨雲の中をかいくぐり突き抜けたその先には
爽快な青が広がる。この清々しい空色は飛行機に乗った時にしか拝めない。

飛行機目線を持ったら
こんな心境になれるかも。

離陸できるかな