オペラ鑑賞  酒井 侑子

朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。風の冷たさに、今朝は私もついに冬のコートを着込んで家を出ました。

さて、車に乗りエンジンをつけると愛車の音声が、本日11月24日は「オペラ記念日」と教えてくれました。1894年、東京音楽学校にて、明治以降日本で初めてのオペラが上演された記念日だそうです。

オペラと言えば、先日高1の音楽の授業で、ビゼー作曲のオペラ「カルメン」を鑑賞しました。カルメンといえば「ハバネラ」や「闘牛士の歌」などTVでも度々登場する有名作品がてんこ盛り。わかりやすいストーリーということもあって、オペラが初めてという生徒も楽しく鑑賞していたようです。本物のオペラを見に行きたい!という声もちらほら。

そんなわけで今回はオペラの舞台を観に行く際のポイントをご紹介します。(かく言うわたしもそんなに上級者ではありませんので、オペラ初心者のあなたに…)

♪初めてのオペラ鑑賞には親しみやすい作品を。

有名作品の中にも、一度では面白さが分かりにくいものも多くあります。上記の「カルメン」や、モーツァルトの「フィガロの結婚」や「魔笛」、ロッシーニの「セヴィリヤの理髪師」、プッチーニの「トゥーランドット」などは音楽や衣装も華やかでオススメです。

♪観に行く前にあらすじチェック!

オペラは日本語のものもありますが、原語がイタリア語、ドイツ語などのものがほとんどです。多くは舞台横に字幕を表示するための電光掲示板がついています。(便利ですね!)しかし、だからといって内容について何の予備知識もなくいくのは危険です。オペラは歌声だけでなく、演出、バレエなど見どころがたっぷりです。しかし、字幕にかじりついていてはその魅力を味わう暇がありません…インターネットなどで細かい内容を事前に調べておくと、より深く作品を味わえるのではないでしょうか。

♪作品に登場するアリア(歌い手のソロ)などを、一度はCDやDVDで聴いておく。

素晴らしい歌声があれば、たとえ初めて聴く曲でも感動できることは間違いありません。しかし、それらを聴いたことのあるメロディーで楽しめると、楽しさは倍増です。幸い今は色々な形でオペラを楽しむことができます。観劇までに時間のある方は予習して向かいましょう。

ホールに響く歌声と残響、オーケストラの息遣い、その瞬間にしか味わえない空気は音楽の醍醐味です。寒くなってきましたが、まだまだ芸術の秋、ぜひ皆さんも劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?