成功するためには? 水上龍太郎

冬の気配を感じる今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

私は小さい頃からモータースポーツが大好きで、特にF1が大好きです。

1950年から続く長いF1の歴史の中で、最も成功を収めたといえるドライバーがいます。
ミハエル・シューマッハです。F1を知らない人でも、名前は聞いたことがある!って人はいますか?
年間チャンピオン7回(歴代1位)、優勝回数91回(歴代1位)、ポールポジション68回(歴代2位)。
これだけの記録を残すためには、才能だけではない「何か」が必要であったと言えます。

シューマッハは、96年に当時勝利から遠ざかっていたフェラーリに移籍しました。
「フェラーリを常勝軍団にする」という目標を持って。
そこで、彼はその目標を達成するために「自分で何とかする」のではなく、
「みんなでチームを作り上げよう」という意識を持ちました。
レースは一見、速いドライバーが勝つというイメージが強いですが、そうではありません。
車を作る人、タイヤを作る人、エンジンを作る人、良い作戦を立てる人、、
全員が力を合わさなければ、レースには勝てません。

それから苦節5年、2000年の日本GPで、シューマッハはついにチャンピオンを取ることが出来ました。
この時のシューマッハの無線が印象的で、
We did it!(俺たち、ついにやったぜ!)」
「I」ではなく、「We」と言ったところに、みんなのおかげ!という感謝の気持ちが込められていたんだと感じました。

そしてシューマッハは、スタッフ一人ひとりと握手し、「ありがとう」と伝えていきます。
なんと食事を作ってくれたコックさんや、清掃係の人にまで!1年間戦ったライバルのハッキネンにも!

このように独りよがりではなく、周りの人への感謝を忘れず生きていったことが、
「赤き皇帝」と呼ばれ、当時最強のフェラーリというチームとシューマッハという存在を生み出したんだなあと
考えたりします。

「ありがとう」を忘れないこと。
単純すぎることですけど、些細なことですけど、大事やなあと。しみじみ思いました。

さて、今年のF1もいよいよ再来週のアブダビGPで最終戦です。
楽しみが一つ減るなあ。。