もの思い ひと想う…秋     大音雅子

フルセットまでもつれ込み、さらにデュースとなる息詰まる熱戦の末、劇的勝利!興奮とともに終わった先週末。(何の話?と思われる方は113日の百人一筆をご参照下さい)日曜と代休による連休をはさんだ週明けの今日、学校は日常に戻りました。

放課後、教室で再テストなどをしていますと、あっという間に外は暗くなり、夕暮れの訪れの早さに秋の深まりを感じるこの頃です。今年は夏の酷暑や連続で襲ってくる超大型台風の影響による塩害などで、紅葉がなかなか例年のような美しさを望めない地域もあると聞いています。この百人一筆をお読み下さっている皆さんの地域では、紅葉はどのように進んでいますか。「自然の力の前には、私達人間は為す術なく、無力さを感じる」とは、これまで繰り返し語られてきた言葉かと思いますが、今年の夏からずっと、改めて痛感させられたように思います。

そんな秋深まる11月はカトリックで「死者の月」と定められており、明日はこの1年の間に亡くなられた方々をしのんで「物故者追悼ミサ」が行われます。ミサに参列する一人一人は在校生・教職員のご家族や学校関係者をはじめとする亡くなられた方々に思い馳せる一方、有形無形の形で関わりを持ち、その方々の「お陰様」で私達が今この世に生きることが出来ていることを想う静かな時間となります。

さて私事ながら、今日は娘の誕生を得た日、もう30年以上になりますが、その日は11月にしてはずいぶん暖かかったのですが、翌週から早々に冬を感じさせるようなとても寒い日々が続き、暖房器も今のような便利なものを持っていなかった我が家では夜中に授乳するときも本当につらかったことが記憶にあります。これは私の特別な経験ではなく、子育ての中でご両親はそれぞれ多くの喜びとともに苦労も経験されていらっしゃるでしょう。いつも生徒達と話すときは常に、ご両親・ご家族のさまざまな想いを彼女たちの後ろに感じています。もの思い ひと想う・・・そんな秋の一日、仕事を終えた後、私も母に戻り、娘に連絡しようと思います。

これまで社会を支えて下さってきた先達、そして今支えている仲間達、これから支えてくれるであろう若者達に想いを馳せながらの百人一筆でした。

See you again.