「コーラスライン」  池内 理香

先日、ブロードウェイ版のミュージカル「コーラスライン」を観劇しました。「コーラスライン」は、劇団四季によって演じられていたり、映画化されていたりしたこともあるミュージカル作品です。かなり有名で人気のあるこの作品を、タイミングが合わず、観る機会がないままだったので、今回は何とか頑張ってチケットを取りました。ブロードウェイ版ということは全て英語のはず、内容が分かるのだろうかと心配でしたが、何と舞台の左右に電光掲示板が用意されていて、そこに字幕が映し出されるようになっていました。

ミュージカルと言えば、豪華なセットが多い中、この作品の舞台にセットされているのは鏡だけ。役者たちも稽古場から出てきたような質素なレオタード姿。主役はなく、ブロードウェイのオーディションを舞台にダンサーの個人の過去をミュージカルで表現していくというもの。
それだけに、音楽・歌・演技だけで観客をひきつけなければならないという役者さんたちにとっては難しい作品なのだと思いました。
はじめからラスト直前まで、おさえられた舞台だっただけに、ラストでのラインダンスは圧巻でした。