聖母際がありました  Sr.平良優美子

今日の1時間目に聖母祭がありました。

カトリック教会では、5月は聖母マリアの月として、私たちの祈りを聖母に取り次いでいただけるように、また聖書に描かれている聖母の生き方に近づくことが出来るように特別にお祈りする月となっています。

 1,マリア様は イエス様のお母さまで、人の前ではあまり目立たないけれども、人が困ってい  るときすぐに気がついて助ける方です。 (ヨハネによる福音書 2章 1~12節 「カナで の婚礼」)より

2, マリア様は どんなに苦しいことがあってもその苦しみから逃げないで真正面から受け止められる方です。(ヨハネによる福音書 19章 17~27節「十字架」)より

3, マリア様は どんなことも心に留め 神さまのお望みを大切にされる方です。(ルカによる福音書 1章 26~38節 「受胎告知」)より

今回は2、を主に考えてみました。

マリア様は我が子であるイエス様が十字架刑で処せられたとき、その場から逃げないで最後までイエス様に寄り添って亡くなられたときも、イエス様の体を自分の腕に抱きしめていらっしゃいました・・・想像に絶する苦しみや悲しみだったと思います。そのような中でマリア様は逃げ出した弟子たちを非難するのではなく、彼らを励まし、初代キリスト教の活動を支えました。そのマリア様は神の母、教会の母として私たちの弱さ、至らなさを見捨てないで、全てを受け入れ愛で満たしてくださっています。

朝礼や終礼で祈っている「アヴェ・マリア(Ave Maria)の祈り」は、ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉ですが、AはAmor(愛) VはVerbum(み言葉である御子イエス) EはEternitas(永遠である御父)の略字で、このことから「天の父である神と御子イエスを愛するマリア」という意味もあります。(「聖母の騎士」より)

ちなみに、第266代教皇フランシスコは「教会の母聖マリア」の教令を出し聖マリアの生き方に倣うことを促しています。(神様・イエス様)と人とを大切にされる方マリア様に倣って日々の生活で実践出来ますように・・・祈りのうちに