マザーテレサの列福について   Sr. 平良

皆さん、こんにちはSr.平良です。

去る9月4日にインドのコレカタのマザー・テレサがローマ・カトリック教会で最高位の崇敬対象である「聖人」に正式に認定されました。

バチカンのサンピエトロ広場には世界中から12万もの人が列聖式に参列し、 私もリアルタイムで修道院のインターネットでこの喜びを共にしました。

マザー・テレサはアルマバニア人でバルカン半島のスコビエで生まれました。マザーは5人家族で3人兄妹の末娘で、母親の影響をとても受けて育ちました。それは、マザーが7才の時に父親が亡くなり、その後、母親が刺繍店を開いて生計を立てていましたが、昼食には必ず近所の貧しい人を招いて食事をしていたそうです。ある日、マザーは、母親に「うちも貧しいのに何故知らない人を招くのか?」と母親に聞いたところ「貧しい人に奉仕することこそ、神様に奉仕することになる」と・・・。また人の悪口を言わない、無駄遣いをしない事・・・「神様を悲しませたらいけない」を忠実に生きたそうです。その母親の後ろ姿を見て育ったマザーは自然に学び、自分の血となり、肉となって、「神様が喜ばれる事は何か」を生きるステイタスとしたのです。マザーがノーベル平和賞を受賞した時、修道服の上にセーターを着て、サンダルを履いて出席し、授賞式の後の晩餐会を辞退して、その費用まで貧しい人のためにいただいた話はいまでも覚えています。

どんなに徳の高い人であっても、生まれたときからそのような人はいません!!

母親の影響は大きいと改めて思いまし、将来、母親となる信愛生との関わりに大きな責任を担っていると感じました。