The times, they are -a changin’ 片岡ちか

今日はこの6月に長崎に研修に行ってきた中学2年生が戦争体験の講演をききました。
講師は現在91歳(!)で今なお現役で公認会計士のお仕事をなさっている山中静先生です。

山中先生の中学時代の生活から、入隊、終戦までのお話しを伺いました。戦争の話、というとどうしても悲惨な話、痛ましい話を想像してしまいますが、先生のお話ぶりはどこまでも終始淡々としていて、むしろそれ印象的でした。自ら志願して軍隊に入る気持ちというのは今の私たちにはなかなか想像できませんが、当時はそれが「当たり前だった」そうです。そして原爆が広島に投下されたという知らせをきいて初めて「これは戦争に負けるかもしれない」と思ったそうです。

今私たちが歴史をふり返ったときに、どうしてそんなことになったのだろうかと想像できず、疑問に思ってしまうことがたくさんありますが、それが時代が変わる、ということなのだろうと思います。世界情勢は刻々と変わり、またわたしたちの日常も色々なところで日々めまぐるしく変化しているはずなのですが、その渦中にいる時はどのように変化しているのか、また変化しているのかどうかさえ分かりません。先日、国民投票によってイギリスのEU脱退が決まったというニュースがありましたが、EUが発足したのはたしか私が小学生の頃だったと思います。歴史の教科書が変わるんだ!と子供心にどきどきしたものです。

変わらずに絶えずふり返りながら残していかなければいけないものがある。時代の変化とともに変えていかなければいけないものもある。それを見極めるのは私たち自身なのでしょうか。