新聞について      鬼塚寛之

高校三年生の皆さん、ひとまずセンター試験お疲れ様でした。
(高校一、二年生の皆さんも模試お疲れ様でした。)

センター試験の問題が新聞に載っているのを見ながら、私がセンター試験を受けた時代とは扱われる問題も結構かわったなあと、感じました。
さてその新聞ですが、私は新聞を読むとき、毎日とても楽しみにしている記事が二つあります。ひとつは新聞の表紙の下の方にあるコラム(で合ってるのかな?朝日新聞で言うと天声人語の部分です)なのです。

新聞を全て読むのは大変ですが、あの部分を読むと、昨日のことが少しわかったような気になれますし、起承転結という古典的な文章スタイルは決して破ることなく、情報を適切に、かつユーモアを交えて伝えてくれます。本当に毎日感心させられます。ぜひ読んでみてください。

さてもう一つは、読んでみてくださいとは言いにくい、将棋の記事です。これも毎日載ってるのですが、将棋にはプロがあり、その将棋の棋譜が図で描かれていて、解説が添えられているというものです。プロには女性もおり、女流棋士と呼ばれ女流棋士同士の記事も新聞に掲載されることがあります。そして、男性の棋士と女流棋士ではどちらの勝負が見ていて楽しいかというと、圧倒的に女流棋士の方が面白いのです。なぜかというと、女性棋士は自分の打ちたいように伸び伸びとした作戦が多いからです。一方、男性棋士は相手にいい手を打たせない、相手の作戦をつぶすことに重点を置いているように、感じます。ボクシングなどの格闘技でいうとガチガチのインファイトの方がみてて面白いですし、サッカーなどでも攻め合いの試合の方が面白いのに似ています。

しかし、そんな男性棋士にもいいところがあります。それは徹底的に最後まで粘ることです。センター試験を受験した信愛生、まだまだこれからですよね。あとあなたたちがやるべきは最後の最後まで粘ることです。最後まで自分と教科の先生方を信じて、家族と担任の先生方にこれまでのことを感謝して、最後まで粘って欲しいなと感じました。