年賀状 南正人

期末試験も終わり、ちょっとほっとして、そろそろ年賀状でも、と考えている人もいるかもしれません。最近は、年賀メールが増えているとはいえ、まだまだ年賀状は健在です。確かに、こちらから出すのはちょっと面倒だけれど、もらうのは結構嬉しかったりします。
僕は、毎年親しい友人には、長い長い文章の年賀状を送っています。絵も描けず、書道もできず、載せるべき子供の写真もない僕が、「ユニークな年賀状を」と考えたとき、これしかなかったのです。
以下は「2012年の年賀状」から。

毎年「新語流行語大賞」というものが発表されるが、同時に「女子高生ケータイ流行語大賞」というのも発表されているのをご存知だろうか。今年、僕は新聞のその記事を眺めながら、これって本当だろうか、と思ってしまった。それはあくまで、都会の、特殊な女子高生だけが使っている言葉であって、それをマスコミが面白がって取り上げているだけなのではないかと……。だって、「今日は自習にします」と僕が言っても、生徒達から「あげぽよ~」なんて言われたことは一度もなかったから……。そこで、自分のクラスの生徒にアンケートをしてみた。「自分が使う言葉の中で、『これって、新語だと思う』という言葉を意味と一緒に書いてくれ」と。するとまぁ、出るわ、出るわ……。
クラスの3分の1以上の生徒が「使う」と答えたものだけでも、アイウエオ順に、「アリエンティ(あり得ないということ)」「裏山=うらやま(羨ましいこと)」「orz=オルツ(悲嘆に暮れている姿勢を表した象形文字)」「オワタ(終わった、から転じて、破滅したという意味)」「俺の嫁(深い愛着を込めた言葉。女子でも「俺」を使う)」「おつ(お疲れ様の略)」「オシャンティー(オシャレなこと)」「ktkr=キタコレ(何かが出現したときの驚きや期待感を表す言葉)」「きゃわたん(かわいい)」「キュン死に(胸キュンで、死にそうなほど恋い焦がれること)」「ググる(googleで調べる。転じて、調べること)」「サギる(自身を飾り、写真などで実物より良く仕立て上げること)」「てへペロ(うっかりした時に、てへっと笑って、ペロっと舌を出す仕草の擬態語)」「パティーン(パターンのこと)」「ヤンデレ(病んでいる+デレデレする。相手が好きで病んでしまった状態)」「リア友(実際に会っている友達。ネット上などでの友達ではないこと)」「リア充(リアルに充実している人。転じて、恋人のいる人)」「wktk=ワクテカ(わくわくてかてか。期待に胸を弾ませている様子)」「www(躁状態で笑っている様子。〈笑〉よりも笑っている状態の時に使う)」等々……。
言うまい。何も言うまい。「日本語の乱れ」などと年寄りじみたことは言うまい。いつの時代だって、言葉は「乱れ」ていたのだ(本居宣長だって、嘆いていた)し、そうやって言葉は進化していくものなのだから……。でも……。

こんな感じで、まだまだ続くのですが……。

まぁ、こんな長い文章を正月から読みたくないかもしれませんが……。確かに、ユニークではあるでしょ?
君達も、どうですか? 今年は長文の年賀状でも……。