吉積菜津子

雨や曇りの天候の多い中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今回は先日見たBS1スペシャル、「戦争を継ぐ~山田洋次・84歳の挑戦~」について書こうと思います。
この番組は、日本映画界の巨匠・山田洋次監督の新作映画製作に密着したものです。新作のタイトルは、「母と暮せば」。長崎の原爆をテーマにした作品です。

おもに映画の撮影風景が放送されていましたが、特に私が印象的であると感じたのは、

「戦争」をどのようにして表現し、見ている人に伝えるのか。

ということです。山田監督は、戦争や原爆を映画の中でどのように表現するべきか、悩みました。どのように表現したら、観客は戦争の苦しみを感じ取ってくれるのでしょうか。悩んだ末に監督は、当時の若者の何気ない日常をあえて描き、それを奪われる悲しみを表現しました。日常が奪われるのは、実に恐ろしいことです。

私は、この映画をきっかけに戦争について改めて考えてみようと思いました。戦争の悲しみに向き合うのは勇気がいります。でも、山田監督がこの作品にどのようなメッセージを込めたのか、知りたくなりました。あと1カ月弱で公開されるので、今から楽しみにしています。