紀の国わかやま国体  水原誉子

ご存じの方もいると思いますが、私は大学の時から弓道をしています。
その関係で、今年国体の弓道競技役員に任命され、先日田辺市まで行ってきました。

弓矢は古くから狩りや戦いの道具とされ、江戸時代に武士の心身鍛錬の手段として弓術が発達し、近年日本独自の文化として弓道とよばれるようになりました。弓には照準器などは付いていないので、自分の体感だけが頼りです。その日の心理状態、観客の声援、相手や仲間の的中など、小さな心の揺れが射に影響します。なので、試合中いかに平常心を保ったまま引けるかが勝負の分かれ目となります。
国体では28m先の的(直径36㎝)を狙う「近的」と、60m先の的(直径1m)を狙う「遠的」の2種目があります。1チーム3人の選手で両種目を行い、予選、トーナメントを各自4射ずつ引いて争います。
試合中は的中するごとに観客席から拍手や歓声があがります。その間も不動心で弓を引き、的中させていく選手の姿は本当に素晴らしく、それを今回間近で見られたことは大変貴重な経験でした。
国体の試合に刺激を受け、自宅に帰った後、久々に自分の弓に弦を張って素引き(矢を番えないで弓と引く)をしてみたら、腕がぷるぷるして全く引けず…(T_T) 自分の筋力の衰えっぷりに悲しくなりました…(泣)
まずは筋トレから再開したいと思います!