百人一首

みなさんは、「百人一首」の歌で、諳(そら)んじて言えるものがありますか? 昔はお正月のかるた遊びとしても親しまれた百人一首ですが、近頃はあまり身近ではないかもしれません。

わたしたち和歌山信愛中学校では、百人一首の暗唱を行っています。

暗唱するために繰り返し音読するうち、「五・七・五・七・七」のリズムに心地よさを感じはじめ、そのうち「四季の移り変わりや自然の美しさに感動している歌が多いな。恋のときめきを歌っているのは21世紀の私たちと同じだな」と、千年前の人のハートがわかるようになってきます。

自分のお気に入りの歌が見つかるころには、日本人の豊かな美意識を理解する素敵な女性になれることでしょう。将来は世界に羽ばたいて日本文化の素晴らしさをグローバルに伝えてほしい!……と、そんな思いを込めて指導しています。

今、中2の授業でも日本三大和歌集「万葉集・古今和歌集・新古今和歌集」について学習しています。そういえば「和歌山」という地名にも「和歌」が含まれています。心をつむぐ繊細な言葉。言葉にたくされた思いを深く読み取る感性。想像力を働かせて、和歌を味わって欲しいものです。