大村 寛之

本日、私の所属する高校1年生は模擬試験を実施しました。高1はまだ英数国の3科目だけとは言え、普段は50分の授業ですから、英語80分、国語80分、数学100分となかなか集中力や忍耐力を必要とされる大変な1日だったことでしょう。お疲れ様でした。
しかし、生徒たちが集中して問題に取り組んでいる姿は本当にステキだなと思います。模擬試験ですから、きっと難しくて歯が立たない問題もあるだろうと思いますが、どのクラスのどの生徒も目の前の問題にチャイムが鳴るまで黙々と取り組んでいました。えらいっ!
ちなみに、私の方はというと、いくつかのクラスの監督に行ったのですが、やはり自分の教えている教科である国語の時間に監督するのはどうもよろしくありません。「どんな解答を書いているのだろう…」と生徒たちの解答が気になり、必要以上に教室内をうろうろ~、うろうろ~。反対に邪魔になっていたかもと反省しています。

ところで、現在高1は次年度にむけて、文理選択の真っ最中でもあります。先日の保護者会でも話をしたのですが、何かを選ぶということは同時に何かを捨てることでもあって本当に難しいものです。
自分は理系がいいと思っていても、もしかすると文系の中に自分らしく輝ける学問や職業があるかもしれません。また、その逆も考えられます。
そして、困ったことに、今の段階では誰にも分からない。文理のどちらがいいのか教えてくれるドラえもんの道具みたいなものがあれば…とも思ってしまいます。でも、それがないからこそ、きっと人生はおもしろいのでしょう。
かく言う私も生徒には言いましたが、高1の時に好きだった女の子が腎臓の病気を患っていて、「自分が治したい!」と思って理系への進学を真剣に悩んだことが思い出されます。まぁ、冷静なもう一人の自分がそれを押しとどめて本当によかったと思っていますが…果たして、理系に進んだらどうなっていたことか(^_^;

それは笑い話ですが、生徒たちには自分の意見だけでなく、保護者の方の意見や、我々教員のアドバイスなどを様々なことを踏まえ、総合的に判断しながら悔いのない選択をしてほしいと思っています。どちらを選択しても苦しい場面はきっと訪れると思います。

でも、「こんなに悩んで決めたんだから頑張ろう!」

そう思える結論をだしてくれることを願っています。私たち教員もこの大事な時を全力で支えます。