大村 寛之

明けましておめでとうございます。

信愛では昨日始業式が行われ、早くも今日から授業が始まりました。しかし、私の所属する中3の学年ではまだまだ冬休み、お正月気分が抜けない生徒がいるようで、満点が当たり前の漢字テストで不合格者が続出…となかなかこの先が心配な新学期の始まりとなってしまいました。

さて、年末年始と言えば、自他共に認めるテレビっ子教員の私としては、非常に悩ましい時期です。「笑ってはいけない…」、「芸能人格付け…」、「ゴチ新メンバー…」などなど、HDDの残量が0にならないように深夜、必死で見続けるというあまり誇れない時間を過ごしてしまっています。

その中でも、この時期に絶対見てしまうものはお笑い芸人、稲垣早希さんの「ロケみつブログ旅シリーズ」の総集編(なんと今年は全5夜、20h以上…)。現在はポルトガルを目指して、ヨーロッパ縦断をするという旅を行っているのですが、今回の放送ではドイツからスタートし、ベルギー、オランダ、ようやくルクセンブルグに到着した第3夜の放送までようやく見終わった所です。

しかし、何とそこで衝撃の展開が…。早希ちゃんと、それを撮影しているスタッフ親玉Dの名コンビが、親玉Dのプロデューサー昇進により解散してしまうことになってしまったのです。御覧になったことのある人ならお分かりかと思いますが、この番組のおもしろさの一つは、早希ちゃんと親玉Dとの絶妙な掛け合い。番組を盛り上げるために旅を過酷にしようと早希ちゃんに対して、小憎たらしい声で嫌がらせをし続ける親玉Dとそれに耐えながら旅を続ける早希ちゃん。とにかく、この図式がおもしろいのです。

早希ちゃんはその親玉Dの嫌がらせから解放されるにも関わらず、親玉Dが旅から引退することを知って号泣してしまいます。きっと二人だけが共有している絆があったのだろうと、思わず涙腺の弱い私ももらい泣きをしそうな展開…。

しかし、この姿、この関係に引きつけられてしまうのは、これこそが私が理想とする二人三脚の形だからなのかも知れません。生徒の力を少しでも伸ばすために、小憎たらしい声で、心を鬼にして過酷な試練を与え続ける。そして、成長して学校を巣立って行くときには、苦しい日々から解放されるにも関わらず、その間に育まれていた絆に気付き、生徒は号泣。う~ん、すばらしい!巷では信愛の学校生活は苦しいなどと言われているのかもしれませんが、苦しい生活なのに、いつの間にか不思議な絆が形成されるようにと祈りながら、我々教員は日々生徒たち一人一人と関わっているつもりです。

いよいよ入試シーズンが近づいてきました。受験生の皆さん、信愛はリアルロケみつの世界かも知れません。きっと生徒と教員の絶妙な掛け合いを体感できる場所です。寒い日が続きますが、体調を万全にして信愛の入試を受けて下さい。

また、高3生はいよいよ信愛での旅の終わりが近づいてきました。本当に苦しい日々が続いていると思いますが、最後までやりきって、信愛生活から解放されるのに涙があふれて…ぜひともそんな旅の終わりを迎えてくれることを願っています。