一昨日の仲秋の名月は実に冴え冴えと輝く満月を愛でることができましたが、先週の連休に本州を縦断した台風18号は全国各地に大きな爪痕を残し、見慣れた景色の京都嵐山渡月橋も「えっ!?まさかこれが???」と、朝のニュースに映し出された濁流渦巻く風景は、にわかに信じがたいものでした。皆様のところは大丈夫だったでしょうか。被害に遭われた皆様にはお見舞い申し上げます。
さて、その連休初日第二土曜である14日付のニュース和歌山一面に、中学時代から机を並べていた懐かしい同窓生のお名前(笹尾恭子さん)と和歌山城を背景にした姿を見つけました。
彼女とは高校卒業以来、顔を合わせることなく40年の歳月が流れています(あっ!これで年齢がわかってしまいましたね)。私たちが中学生の頃、制帽もあり(夏には麦わら帽、冬にはベレー帽)彼女のベレー帽をかぶった姿が今も印象に残っています。
「すべての人 もてなす街に」と題された記事によりますと、彼女はご自身のさまざまな経験から、「バリアフリーを地域全体に・・・」と今年55周年を迎える和歌山城をその活動の出発点と考え、「和歌山城から始めよう!みんなに優しい和歌山をつくる会」の代表を務められているとのこと。彼女だからこそ気づかれる場で力を発揮されているんだなあ…とさまざま想いを馳せました。
私は母校の教壇に立たせていただき、最近の卒業生の活躍ぶりを耳にする機会も多いのですが、歴史伝統を持つ信愛の多くの卒業生が、社会のさまざまな場面に「自分の場所」を見出し、存在を認められていてこそ現在の信愛があると感じる毎日です。
この秋のさわやかな風が新校舎に吹きわたっています。その秋風を感じられるスポットは校内に点在しますが、私のお気に入りは紀州材の机と椅子が置かれた4メートル幅の廊下。職員室からノートの山を持ち出し、安定感のある椅子に腰を落ち着け、気持ちのいい秋風に吹かれながらのノートチェック。ゆったりした気持ちで仕事効率向上です。各階にあるテラスとグラウンドそばの可愛いベンチなどもリラックススポット。先日のプレテストでお嬢様のテスト終了を待つ落ち着かない時間を少しでも気持ちよく過ごしていただけるようお母様をご案内したところ大好評。今ご紹介したところは生徒たちのランチタイムスポットとしても人気です。
さて秋分の日を含む明日からの連休は、お彼岸の行事に皆さんお忙しいことでしょう。「暑さ寒さも彼岸まで・・・」と申しますが、猛暑に苦しんだ夏から解放され、そろそろ本格的な秋となりますように。