長江 高司先生

本日は秋桜祭の2日目。校内で展示・模擬店部門が行われました。笑顔いっぱいの賑やかな様子は新着情報でアップされる予定です。ぜひご覧ください。
「戴帽式」というのをご存じですか?看護学生が臨床実習に臨む直前に、ひとりひとりにナースキャップを与え、看護師を目指すものとしての職業に対する意識を高め、またその責任の重さを自覚させるための儀式だそうです。この春信愛を卒業し、日赤看護専門学校へ進学した卒業生のハレの儀式に、本日出席する機会を得ました。

式場内は真っ暗。ひとりひとり名前を呼ばれ、壇上にあがり、ナースキャップをかぶらせてもらい、1本のローソクを受け取ります。ローソクの灯りが増えていくに連れて、式場内がほのかに明るくなっていく様子はとても厳かで神聖なものでした。「われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん~わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。~われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。~われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。」というナイチンゲール誓詞の全員による暗誦を聞いたときには、学生たちのこの仕事に対する心意気を感じ、感動とともに頼もしさを感じました。知識と技能に加え、患者さんの気持ちに寄り添える心を備えた看護師さんにきっとなってくれることでしょう。

信愛の卒業生が、信愛で学んだことを土台にして自らが志した道を力強く歩んでいる姿を目の当たりにすることが出来て、教職の世界に身を置いていることに改めて喜びを感じたひとときでした。感謝です。