西川 誠則先生

先日の聖書朝礼のお話には目からうろこが落ちました。

「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。」

私はこれまで「自分の命を捨てること」を文字通りに受け取っていたので、この言葉を読むたびに、気が遠くなっていました。

ところが、「自分の命」とは「自分の心や体」であり、「捨てる」とは「惜しげもなく差しだす」ことであると解釈できることを知りました。

だからといって、そのような行為は容易なことではありません。しかし、私でも目標にできるところまでハードルが下がったような気がします。

近頃、「絆」という言葉がもてはやされ、他人に対する思いやりや、助け合いが、声高に言われていますが、実際はどうでしょうか。自分の優先順位が一番で、余った分を与えて満足してはいないでしょうか。

「自分の命を捨てること」「自分の心と体を惜しげもなく差しだすこと」つまり「自分の優先順位を下げて、他者に尽すこと」

簡単なことではありませんが、気が遠くなるほど難しいことでもないような気がしてきました。皆さんも一緒に頑張ってみませんか。

ちなみに、「目からうろこが落ちる」とは『使徒言行録』第9章第18節が由来になっています。一度聖書を開いて、「目からうろこ」を味わってみてください。