春の訪れを感じる穏やかな日、和歌山信愛高等学校の卒業式が厳かに執り行われました。
本校には、中学校から6年間を過ごした生徒と、高校からの3年間を過ごした生徒がいます。それぞれに歩んできた時間の長さは異なりますが、どの生徒にとっても、この学び舎での日々がかけがえのないものであったことに変わりはありません。
今年卒業を迎えた生徒たちは、中学1年生の時期から、新型コロナウイルスの影響を受けながら学校生活を送ってきた世代です。行事の中止や制限、先の見えない不安の中で、それでも前を向き、自分にできることを一つひとつ積み重ねてきました。式の中では、こうした日々を乗り越えてきた努力と強さに対するねぎらいと、未来への励ましの言葉が、さまざまな立場から贈られました。
送辞では、共に過ごした日々への感謝と敬意が述べられ、答辞では、支えてくれた仲間や先生方、そして家族への深い感謝がまっすぐな言葉で語られました。また、お祝いの言葉の中では、一人ひとりがかけがえのない存在であり、それぞれの場所で自分らしく力を発揮していってほしいという願いが繰り返し伝えられました。
生徒たちは、この数年間で大きく成長しました。思うようにいかない現実の中でも歩みを止めず、悩みながらも自分の道を見つけてきました。その姿は、しなやかでありながら芯のある強さを感じさせます。
保護者の皆様には、これまで本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。多感な時期を経て、本日、凛とした姿で新たな一歩を踏み出そうとしているお嬢様方の姿を、私たち教職員も大きな誇りと喜びをもって見送ります。
卒業は終わりではなく、新しい始まりです。ここで培った経験と自信を胸に、それぞれの場所で自分の歩みを進めていってください。皆さんがこれから出会う世界が、希望に満ちた豊かなものであることを、心から願っています。