【高校1年生】探究活動の最終発表会Part1

【高校1年】地域課題に挑む!探究学習発表会レポート
12月11日、高校1年生全員を対象に、約3時間にわたる探究学習の成果発表会を行いました。

日々の探究活動を通じて深めた知識と、地元和歌山への想いを込めて、この日は産業、行政、水産の3分野から具体的な課題とその解決策を発表しました。

独創的なアイデアが次々と提案され、活発な質疑応答が交わされ、学びを深める貴重な機会となりました。

1. 産業分野:梅産業の持続可能性を考える
和歌山を代表する「梅」産業をテーマにしたチームは、気候変動による雹(ひょう)被害の防止策に焦点を当てて発表を行いました。
さらに、被害にあった梅を無駄にしないための活用法として、「梅石鹸」の製造・販売という、地域資源の有効活用と経済活動を結びつけるユニークなアイデアを提案し、大きな関心を集めました。

2. 行政分野:和歌山市の「空き家」を価値に変える
地元和歌山市が抱える深刻な空き家問題について、グラフなど視覚的な資料を用いて現状を分かりやすく提示しました。そして、既存の枠にとらわれない革新的な活用アイデアを提言。
* 活用アイデアの例:
* 実店舗を持たないゴーストレストランとしての利用
* 空き家を壊してストレスを発散する破壊エンターテイメント施設
* 地域交流を促進するカフェへのリノベーション
* 大学と提携し、リノベーション練習用の実習箱として提供
発表後の質疑応答では「ぜひ実現させよう!」と意気込む声が聞かれるなど、生徒たちのアイデアが聴衆に大きな刺激を与えました。

3. 水産分野:和歌浦の四季を通じた活性化戦略
水産分野では、和歌浦の町おこしに焦点を当て、遊覧船や海水浴で賑わう夏と集客が落ち込む冬の格差を課題として抽出。
この季節の偏りを克服するため、冬の新たなアクティビティ開発の必要性を訴えるとともに、若者世代の視点から、Instagramなどを活用した戦略的な情報発信を強化すべきだと提言しました。

発表会を終えて
生徒たちが自ら課題を見つけ出し、データに基づいて分析し、解決策を導き出す一連のプロセスは、まさに本校が目指す探究的な学びの集大成です。
今回の発表会を通して、生徒たちは地域社会の一員としての当事者意識を高めるとともに、論理的な思考力、そして聴衆に伝えるための表現力を大きく向上させることができました。この熱意を胸に、今後も社会に貢献できる人材へと成長してくれることを期待しています。